今日は連続夜勤の中休み。
まだまだ咳と痰は続いているんだけど、咳が減って来たせいか喉の痛みが取れた事や、もういい加減歌いたくてウズウズしている事(笑)、余り無理をしないで飽くまでヘンデルのリサイタル本番に向けて調整を行って行く事を決めたので、今日からスタジオ練習を3時間に戻した。
スタジオに行く前に、ヘンデルのリサイタルを行うギャラリーカフェに行き、会場費用とピアノの調律代金〆て¥35000(!!!)を社長にお支払いして来た。

アマチュアで歌い続けるには、ホントにマジでお金がかかる。

来月11月に入ったら、もうピアニストのオクレール先生との合わせ中心の練習にシフトして行かなければならないので、自分自身で細かい練習を行えるのは、今月まで。その事もあって、今日は難しい曲3曲に絞って練習を行った。とは言うものの、ヘンデルのオペラアリア、難しく無い曲なんざ無いんですけど(苦笑)
リナルドのアリア1曲とクレオパトラのアリア2曲。この3曲は結構なハイレベルのテクニックを必要とされるので、やはり丁寧に練習して歌い込んでおかなければならない。しかも今日集中的に練習した3曲は、今まで演奏会本番に乗せた事が無い曲だから。
ただ、時間をかけて勉強して練習して来ただけあって、全体的な流れとしてはそれ程不安は無い。咳が無くなればもう少し本調子で歌えるようになるし。細かい音符を一つ一つ丁寧に歌って行く事がバロックでは本当に重要なんだなあぁ・・・と改めて実感する、この3曲。タダでさえ、バロックを歌える「天使の声」的ソプラノでは無いのだから、こ〜ゆ〜細かいトコロは外せない。ちょっと、やっぱり自分って声質的に損してるのかなあぁ〜〜〜???と凹んでしまうトコロも無くは無いのだが、もう歌うっきゃ無いんだから後は努力あるのみ。
それでも、咳のために喉が本調子ではないからなのか、却って体に余分な力が入らないような気がした。以前先生に言われた事なのだが、

「調子の悪い時には悪いなりに調整しておけば、調子の良い時にはきちんと歌える」

との事で、やはり看護師という職業柄、調子悪の時の方が圧倒的に多いとゆ〜ハイリスクは承知千万なのだからして、調子悪いから練習しない、とゆ〜のは実に誤った考えだと思う。
調子の悪い時こそ、練習練習♪
本当〜〜〜に、私は練習は大大大好きなのだが、本番は大大大嫌い。本番なんて、すぐ終わっちゃうし、レッスン通りにいかなくてもやり直し効かないし、緊張するから楽しくないし、普段履かないハイヒールは履かなきゃならんし、好きでも無い化粧は厚塗りしなきゃならんし。これでも、未だに朝寝てる時間が惜しくて職場に化粧をして行った事が無い。幸い、現在の病棟課長は、スッピンでも文句を言わない!!!(激爆)
で、多少声は掠れる時もあったけれど、取り敢えず苦手なフレーズやアジリダを丁寧におさらいした。4小節以上ノンブレスで歌わなければならないフレーズもあるので、兎に角ブレスを取る体の準備のタイミングを測って自分の体に覚え込ませる作業に終始した。やはり、喘息発作と風邪のミックス状態をようやく抜け出した後なので、呼吸機能全体が多少低下しているせいか、普段よりもロングブレスが続かないが、もともと声量はある方なので、声量を多少落としてその分ロングブレスにエネルギーを回す。有難い事に、会場のギャラリーカフェは非常に響きが良い、音響的には有難い会場だから。
特に、クレオパトラのアリアでは、ミルヒー先生のオーダーもあり、ピアノになっても決して声の響きや体のポジショニングを「抜く」事が出来ない。飽くまでも「ドラマティック」に歌われなければならない。オクレール先生的には、もう少し細く軽く響きだけで歌うように指摘された事もあるのだが、兎に角ミルヒー先生が現状の発声で歌うようにとの御指示なので、多少太かろ〜が重かろ〜が、取り敢えずは今の発声でヘンデル9曲何とか歌い切りたいと考えている。
特にクレオパトラはドラマティックな曲が多い。だから、ついつい力が入ってしまいがちなのでそこが非常に宜しく無いトコだ。私がクレオパトラを歌うなら、もっと自然に軽く細くを心がけて歌っても十分ドラマティックになるのだろうが、これがやっぱりどうも余分な力が入っちゃう。ヘンデルにしては結構暑苦しく聴こえてしまうかなあぁ・・・と思うので、もう少し歌う時に冷静さが必要なんだな、これが。とか思いつつ、結局演奏会本番はなるようにしかならないので、ベストを尽くすしかないんだけど。

今日はヘンデルの練習の後、ちょっとしたキッカケでもの凄く超久しぶりに、イタリア古典歌曲を練習した。特に演奏会で歌う予定は無いのだが、もう3年位はイタリア古典歌曲を歌っていなかった。久しぶりに歌ってみると実に色々な発見があって、とっても面白いし楽しい!!!大概、イタリア古典歌曲は声楽のレッスン初期に課題に出されるものなのだが、私もオペラアリアの勉強の比重が高くなるにつれイタリア古典歌曲を歌う機会は激減した。もっとも、ミルヒー先生はイタリア古典歌曲よりもベッリーニ歌曲の方がお好みなので、レッスンや演奏会の課題になるイタリア歌曲はここの所ベッリーニがメインだった事もあるのだけれど。
でも、以前は歌うだけでいっぱいいっぱいだったイタリア古典歌曲、今歌ってみると、自分がやりたかった事が以前に比べて出来るようになっている!!!という事に気が付いた。ああ、あの頃はこんな風に歌いたかったんだよなあぁ〜〜〜・・・と思う事に少し近づいている。そう思ってイタリア古典歌曲で自分が良く歌っていた曲を4〜5曲軽く歌ってみた。本っ当に、歌い易かったし歌っていて楽しかった!!!これは、いいかも〜〜〜(猛爆)と思った。同じ曲を何度も時間を掛けて勉強する楽しさを、今回改めて教えて頂いなあぁ・・・と感動した。機会があったら、またイタリア古典歌曲を演奏会で歌ってみたいなあぁ♪

とゆ〜事で、これからフィギアスケートのロシア大会フリーを観ます(笑)