一週間前、田舎の青森の親父が脳出血で倒れた。
12月2日頃自宅の玄関手前で倒れたらしく、警察に発見されたのが12月5日だった。
左側を下にして3日間倒れていたので、左半身が褥瘡、血圧200以上、30℃の低体温、意識不明で、1晩持たないと搬送先の病院の主治医に言われた。
独居だったので、発見が遅れた。

北海道にいる、音信不通だった妹2人が青森に賭けつけて、親父は多少状態が改善し、現在は小康状態。

リサイタルを中止するべきかどうか、かなり悩んだ。
何故、今この大切な時に倒れるんだよ??????????

3日間考えて、リサイタルは行う事に決めた。
私が看護師の仕事をしながら、親の力を借りずに音楽の勉強を続けている事、
ウチの一族で、初めてウィーンへ行って音楽の勉強をしたのは、私だけであること、
それを一番喜んでくれたのが、親父だったから。

それにウチの親父なら、

「ちゃんとリサイタルをやって、自分のやるべき事をやってから来い」

と言うだろうと思った(苦笑)
リサイタル本番までの間、高額療養手当や介護認定、年金や銀行口座の処理など、私の病院の医療相談員と連日相談し、青森の妹と毎日連絡を取り、妹が出来る事を先に手続きしてもらったり、書類を探してもらったりしていた。
今日、リサイタルが終ったら、その足で青森に帰省する。
1週間、全ての処理を行ってから、東京に戻って来る。
親父の入院費の捻出のため、来月からは夜勤専門の勤務に変更してもらった。
来年は、ウィーンには行けないかも知れない。

暫く、ブログの更新は出来ない。
でも、青森にはシューマンのリサイタル用楽譜、ウィーンのB先生とN先生の宿題の楽譜を持って行く。
勉強する事だけは、諦めたくないし止めたくない。

人間、自分が本当に成すべき事をきちんと理解・認識・自覚してさえいれば、強く在る事が出来るものだ、と思った。