谷岡先生に草津でのベーレンス氏のレッスン聴講の報告とウィーン行きについての相談のために電話で話した。
まずベーレンス氏のレッスン内容を大まかに話し、どのような指導をしていたのか報告した。谷岡先生は終始「いいな〜いいな〜」と連発していた(笑)私としては、あのマスタークラスで自分が歌う事はやはり微妙で、谷岡先生に以前「他人と比較してはいけない」と言われたが、今回のベーレンス氏のセミナーやウィーンのセミナーで歌うのなら恐らく今の自分のレベルを客観的に認識しておく必要があると伝えた。谷岡先生は多少考えながらも「音大でシューベルトを勉強しようというくらいではあるけど、大学院に行くというレベルでは無い」と言った。この谷岡先生の評価を聞いて、少しだけホッとした。今後の練習の頑張り次第では、ウィーンに歌いに行く事も来年草津のマスタークラスを受講する事も、全くのお門違いではないかも知れない。そう思えただけでも、本当にこれから前向きに進んで行く事が出来そうな気持ちになって来た。
取り敢えず、今後の勉強は、ドイツ語の発音・発声・4小節ブレスを重点的・集中的に行って行き、改めてウィーンのセミナーを目指す事を谷岡先生に伝えてお願いした。
私は、何度も言うが音大で勉強するべき事を殆ど勉強していない。それだけ大きなハンディキャップがある事は紛れも無い現実なのだ。その分、自分に出来る勉強は人の何倍・何十倍も努力しなければ、草津でベーレンス氏のレッスンを受けていたような人達と同じ場所に立ってセミナーを受講する事はまず不可能と考えるべきだ。
でもどうやら、怖がって恐れてチャンスに向かって行く事が出来ない程のレベルではなさそうなので、最悪ドイツ語の発音を直されてセミナー終了後観光目的で終わる可能性が高いとしても、今回の草津でのベーレンス氏のセミナー聴講のように、きっとドイツ語の発音だけでなく、自分さえしっかりとどんな事でも勉強したいという姿勢を強く持っていれば、必ず他にも学べる事はあると信じられるようになった。それだけでも、草津へ、ベーレンス氏の所へ行って来て私が得たものはとても大きかったと思っている。
改めてハリセン先生と谷岡先生に言葉には出来ないくらい感謝している。オクレール先生にも、改めてウィーン行きを報告しなければならない。
これからがまた忙しくなるだろう。
METのブリュンヒルデはとても偉大でした。