今日も夜勤の合間の休日。午後から3時間スタジオ練習。

先日、去年ドイツリートのリサイタルの伴奏をして下さったY先生から、今年3月にY先生のお教室演奏会に出演しないか?と年賀状でお誘いを受けたので、取り敢えず今日は3月の演奏会の候補曲を探す事を念頭に置いて練習した。
声帯が疲労しやすいので、発声練習はごく短時間に。

バッハ「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」から「Bist du bei mir」低声用をまず最初にサラっと練習。実はこの曲、私はヘンレ版の楽譜を持っていて、ヘンレ版は高声用というか原調版の楽譜なのだけれど、昨年3月にウィーンにレッスンに行った時にN先生とM先生にレッスンで聴いて頂いたのだけれど、M先生から、
「私のリクエストで、Bist du bei mir を低声用で歌ってみてくれないかしら」
と言われて歌った所、M先生もN先生も、
「Bist du bei mir は、あなたは低声用で歌った方がいいし、合ってるわよ」
と指摘された。
とゆ〜訳で、ウィーンにいた時にウィーンの楽譜屋さんで「Bist du bei mir」の低声用の楽譜を探してベーレンライターのピース楽譜を購入して来たのだ。ところが、日本に帰国してから重大な事に気が付いたのだ。低声用の楽譜は、ピアノ伴奏が非常に違う!!!!!その事を谷岡先生に相談したら、谷岡先生から、
「Bist du bei mir の低声用、ウィーンで買ってきた楽譜じゃ駄目なのかしら?伴奏はヘンレ版で歌いたいんだ。だったら、移調がC-durなら、自分で移調楽譜を作ってみなさい。」
とゆ〜訳で、「Bist du bei mir」のC-durの移調楽譜を手書きで自分で作成してみたのだが、これが、キッタ無くてとってもぢゃあないっすケド、ピアニストにお渡しして伴奏して貰えるような楽譜には仕上げられなかったので、先日、移調楽譜専門業者に「Bist du bei mir」のC-dur移調楽譜の作成を依頼し、今日その移調楽譜が届いた。そこで、早速Bist du bei mirを低声用で練習♪声帯の疲労が激しかったのだが、悪くは無かった。
まずは、バッハの「Bist du bei mir」は、3月演奏会決定〜♪

その他もう1曲をどうするのか、慎重に考えながら練習を続けた。
シューベルト、シューマンの歌曲を練習して、最後にモーツァルトのオペラアリア2曲を練習した。最初は、ちょっち久しぶりに、今年ウィーンのレッスンに持って行く予定だったモーツァルト「魔笛」のパミーナのアリアを超久しぶりに歌った。もともとパミーナのアリアは、谷岡先生からは、
「あんまり歌い込まないように、でもいつでも歌えるようにしておいてね♪」
と、普通アマチュアにそんな事要求すっかあぁ???とゆ〜よ〜な御指摘を受けていた。そんで今日久しぶりに歌ってみて、ちょっち、とゆ〜か、相当な違和感があった。


何か変だ。自分は本当に今迄聴いたCDや観たDVDで歌ってる、所謂カワイイ系の可憐で可哀そうで弱々しいパミーナを歌いたいのか???まるで脂ぎったオヤジ好みのモーツァルトマニア萌系美少女パミーナを、本当にウィーンのレッスンに持って行くつもりか???持って行きたいか???大体にして、そんなパミーナ歌ってて楽しいか???
ウィーンのN先生は、私にそのようなパミーナを望んでレパートリーとして私にパミーナという役を下さっただろうか???
無論、否、である♪
ウィーンのN先生は私に、
「パミーナを勉強してみなさい」
とは言わなかった。
「あなたの声は、パミーナの声だ」
と仰られた。
私は、今日決めた。私自身のパミーナを歌う。私にしか歌う事が不可能なパミーナを歌う。レッジェロやコロラトゥーラやスーブレッドなんざ、糞喰らえ。
また、勢いとゆ〜ものは非常に重要且つ効果的で、思わぬ展開を齎すものなのだとマジで笑えた。全て思いつきの直感、楽譜の指示は無視。自分自身の持てる「声」だけに頼る。
パミーナのアリアは、ピアノ以上の声量は決して出さずにピアノかピアニッシモだけでの声量で歌う。
楽譜の指示はAndanteだが、私はLargo〜Adagioで歌う。なあぁ〜に、これでもロングブレスだけは自信がある。しかも、クレオパトラの太さの声で歌ってやる。絶対に死んでも細めの声なんざ、だ〜れが心掛けるかいな!!!それを決定事項として、改めてパミーナのアリアをおさらいした。
なんだ、結構良いカンジぢゃんかよ。
よっしゃ、これで行こう♪幸い、17日は谷岡先生の今年最初のレッスンがある。3月、Y先生のお教室演奏会は、バッハ「Bist du bei mir」低声用&モーツァルト「魔笛」パミーナのアリアで決まりいいいいいぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜!!!!!

最後にモーツァルト「ドン・ジョバンニ」ドンナ・エルヴィーラのアリアをちょこっとおさらいしたのだが、超つまらねえぇ!!!!!ってカンジで、止めた。

ど〜せ最初っから、日本に帰国した時から、谷岡先生以外の人間に、
「パミーナは違うんじゃない???」
と言われ続けて来た。今更怖いモンなんざ一つも無いからなあぁ〜♪
例えハリセン先生に、邪道だの違うだの言われても絶対にこの私自身のパミーナは、曲げない。
逆に、聴く誰もが批判して拒否反応を示すようなパミーナを歌って見せる(真面)
これなら、自信あるわあぁ(核爆)
ウィーンのN先生とM先生に、私だけのパミーナをお聞かせ出来る日がどうぞ来ますように♪
超楽しみ〜〜〜〜〜(激爆)


わざわざ、疲労困憊の体を引き摺りながら、毎日毎日来る日も来る日も夜勤をこなし、安くは無いレッスン料金を払いながら、なあぁ〜んでありふれた何処にでもある蹴飛ばせば石が当たるようなパミーナを歌う必要性がある?????
無いねえぇ。
だって、私、自分の歌でお金取らないアマチュアだもん♪
存分に、パミーナを楽しもう。
ああ、ワクワクするうぅ〜(猛爆)