今日も夜勤の合間の休日で、スタジオレンタル時間ギリに起床して、スタジオ練習。

3月のウィーン行きを中止したので、もう焦って勉強・練習する必要も無いので、のんびり行った。

3月にピアニストのY先生のお教室演奏会で歌う、バッハ「Bist du bei mir」低声用。原調版の高声用では既に2度も演奏会本番に乗せているので暗譜も出来てるし、後は歌い込んで行くだけ。
最近、ヘンデルのリサイタルが終わった後もずっとグラインドボーン「エジプトのジュリアス・シーザー」の映像をヒマさえあれば観続けている。シーザー役サラ・コノリーとトロメーオ役クリストフ・デュモーの観察を超念入りに行って来たせいか、「Bist du bei mir」の低声用を歌っていても、低音域が非常に安定して響きがしっかり取れるようになって来た。サラ・コノリーもクリストフ・デュモーも、歌っている時の下顎の位置が肩よりも低い事が非常に多い。特に横顔が映像として映っている時には非常に確認しやすい。そのため、その映像をイメージしながら発声を心掛けている。これが一番の効果であると考えている。
バッハ「Bist du bei mir」はhが最低音である。これがきっちりしっかり響かないと、非常にみっともないバッハになってしまう。
但し、「Bist du bei mir」低声用の音域は、私にとって非常に楽な音域なので、却って声を響かせるのではなく出し過ぎてしまう傾向があるので、その点には非常に慎重に留意しなくてはならない。
今後の谷岡先生とのレッスンでの調整に力を入れなければならない。

今もグラインドボーン「エジプトのジュリアス・シーザー」のDVDを観てるけど、兎に角、キルヒシュラーガーのセストが、酷い。音程が低い。響きが当たっていないので聴いていて気持ちが悪い。下降音型で音程が下がる。しかも、少年という役柄を全面に出そうとしたのかもしれないが、声量がピアノになると、イタリア語が聞き取れない。
サラ・コノリーもクリストフ・デュモーも、声量がピアノになったって音程が不安定になる事も無いし、イタリア語が不明瞭になる事も無いのにねえぇ(呆)
まだ、ダニエル・ド・ニースの方がイタリア語に関しては、かなりキッチリ歌っている。
本当に売れっ子なのかなあぁ・・・本当にワルター・ベリーに師事したのかなあぁ・・・・・・・・・・(汗)


掟破りのパミーナは、今日はテンポ調整と細部の確認作業。
結局、テンポは基本はLargo(60)、その時の調子や体調によってはAdagio(60〜66)で調整して行く事で決定した。声量は低音域〜中低音域はピアノ、中高音域〜高音域はピアニッシモで決定した。今の体調でも何とかギリの状態で自己決定した声量で歌えるなら、演奏会当日は余程不調でなければイケる。それでOK。
但し、パミーナのアリアは音域の高低差が激しいアリアなので、低音域をきっちり正確に発声出来ないと、これまた超みっともない御粗末なパミーナになってしまう。
特に、パミーナのアリア全体をピアノまたはピアニッシモで歌うし、特に高音域はピアニッシモで歌いたいので、中低音域〜低音域はしっかりと声を響かせる事が望ましい。
非常に時間を掛けて丁寧に一つ一つの音符をしっかりと発声練習していかなければならない。パミーナのアリアのような一見キャラで得するように見せかけられるようなアリアは、私の今回のようなイレギュラーな歌唱をしようと考えたら、非常にアラが目立つ。それだけに、これだけの緩やかなテンポで歌うのだとしたら、非常に慎重に注意深く重箱の隅をつつくような練習が必要である。
でもまあ、Largoでもブレスは足りるので、今後は響きのクオリティを如何に向上させるか、である。
暗譜もまだ完全では無いので、これから十分にゆっくり歌い込んでいかなければならない。
でもパミーナはもう自分の好きなよ〜に歌う事にしたので、余り考える事も無い。
強いて言えば、Y先生が何と仰るか(爆)


それにしても、練習2曲って、すんげえ超楽チン♪♪♪


Y先生からメールがあって、曲目をお知らせしたら「楽譜を送ってください」とゆ〜事で、Y先生ご自身もとても楽しみにして下さっていらっしゃるご様子なので、それがとっても嬉しい。去年のドイツリートのリサイタルから既に1年が経過している。超久しぶりなので、緊張もするけど(苦笑)

今日、スタジオ練習帰りに、ギャラリーカフェに寄ってお茶したのだが、丁度社長がヒマしてたみたいだったので、ちょっとお話しを聴いた。実は、12月のヘンデルのリサイタルの感想を伺っていなかった。ギャラリーカフェの社長は、去年のドイツリートのリサイタルもヘンデルのリサイタルも、両方聴いて頂いている。だから、ちょっと客観的に比較してみてどうだったかのかを聴いてみなきゃなあぁ〜と思っていた。
社長曰く、

「ちゃんと良くなってると思うよ〜」

との事(激爆)
でも、これで来月からのY先生とのピアノ合わせは、少し安心して頑張れそう(自爆)
ギャラリーカフェの社長曰く、

「プロでお金取ってて歌ってる人でも、ヒドい歌手は一杯いるからね〜」

との事だった。
経営者って、結構シビアだなあぁ。


ウィーンのM先生に、今年3月のウィーンでのレッスン中止のお願いをメールでご報告した。
M先生からの御返事待ち状態。

何だか、凄く悲しい。
本当に悲しい時って、静かに涙が流れるだけなんだなあぁ・・・と思った。