昨日は連続夜勤の中休み。
スタジオの予約が丁度良い時間に取れなくて、21時〜0時にスタジオをようやく予約出来た。
昼過ぎに起きて、スタジオ練習までの時間は、久しぶりにギャラリーカフェで本当に久々の楽譜作り!!!
ホント、嬉しかった〜〜〜\(^o^)/

ヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」で友人と一緒にデュエットする予定のコルネーリアとセストのアリアの楽譜を自分用に作成し直し。
クレオパトラのアリアで、今迄歌っていなかったレチタティーヴォを日本語訳&楽譜指示記号チェックしてから、今年ウィーンでレッスンを受けたいと考えているバッハ「シュメッリ歌曲集」から2曲を楽譜作成♪
ギャラリーカフェで楽譜作成に掛けた時間だけでも5時間。
その後、スタジオ練習を夜中まで3時間行った。
やはり、連続夜勤の中休みでもたった1日なので、少し歌っただけでもすぐ声帯に疲労を感じた。
でも、練習しない訳にはいかない。
喉を壊さないように、潰さないように、慎重に少しづつ練習していくしか他に術は無い。
最初にバッハ「シュメッリ歌曲集」から2曲を音取り&譜読み。
バッハの高声用楽譜は、音域が割に高い。せっかくウィーンから買って来た楽譜だが、これは低声用楽譜も購入した方が良いかも知れない、とマジで考えた。
バッハ「シュメッリ歌曲集」は、ウィーンのM先生と一つ大きな約束をして日本に帰国した。それは、ウィーンのM先生から、

「あなたくらい歌の勉強をしようという人なら、いい加減もう曲の録音を聴いて譜読みをするのではなくて、まず楽譜に向き合い、どんな曲でどんな歌詞なのかを、きちんと自分で考えながら勉強するべき。あなたなら出来るはずよ!!!」

と、去年のウィーンのレッスン時にM先生に指摘されて日本に戻って来た。
だから、バッハ「シュメッリ歌曲集」だけは、何としても、どんな事があっても、決して録音は一切聴かずに譜読みをしなければならないという自分自身の中の厳守項目が存在する。
「シュメッリ歌曲集」の中でも、比較的音取りし易い曲を選択したが、やはり初見などやった事も無い私にとっては、困難な作業である事には違い無いが、それでもフレーズ毎の和音をピアノで弾きながら、少しづつ音取りして譜読みを行った。


その後は、3月演奏会で歌うバッハ「Bist du bei mir」とモーツァルト「魔笛」パミーナのアリアの練習。
バッハ「Bist du bei mir」低声用は、どうしても楽な音域であるために、声を出し過ぎてしまう。少しづつ音量を絞りながら練習するものの、身体的疲労の激しい今はどうしても声帯の疲労を感じてしまう。もう少しコンパクトに歌う事を考えて行かなければならない。理由としては、まずブレスが4小節持たないのは、ドイツリートを勉強し歌う者としては、非常にみっともないし聞き苦しい。一体何を勉強しているのか???という事である。少なくとも、この「Bist du bei mir」を勉強し何度か演奏会に乗せているのだから、いい加減本当のドイツリートの必要最低限の御約束に乗っ取った歌唱を目指さなければならない。でなければ、歌っている意味が無いのだ。この課題に関しては、演奏会本番ギリまで苦心する事になるだろう。

その後は、モーツァルト「魔笛」パミーナのアリアの練習。
不思議な事に、本当に不思議な事に、自分で考えた自分のやりたい自分しかやらないパミーナを歌うようになってからというもの、パミーナのアリアは、1時間歌いっぱなしでも喉に疲労や負担を感じる事が一度も無い。実際に昨日も、バッハを3曲練習してから一番最後にパミーナのアリアを1時間練習したのだが、声帯の疲労を感じるどころか寧ろ、パミーナのアリアの練習をした後は、喉が楽になり声帯の負担を忘れるくらいだった。
一体、ど〜ゆ〜現象なのだろうか(超激爆)
パミーナのアリアも、バッハの歌曲と同じく只管ブレスを長く繋ぎレガートにピアニッシモに歌う事だけに集中した。それでもやはり、下降音型では音程が低くなる事があり、それを一つ一つ厳密に洗い出して行く作業を入念に行った。恐らく、3月の演奏会本番まではこの作業との戦いになるであろう事は、まず間違い無い。


夜中過ぎに帰宅して、今日は非常に貴重な、日勤業務(猛爆)
何だか全身倦怠感&頭痛&耳鳴りが酷くて、でも仕事は山積み(爆死)
ようやく夜7時頃帰宅した。
今月は、3月演奏会のピアノ合わせの日程をY先生と調整するので、まずは谷岡先生とのレッスン日程を相談しなければならなかった。勤務シフトと睨めっこしながらワインを1本空けた所で、メール着信があった。

ウィーンのM先生からのメールだった。
先日、ウィーンのM先生に、今年の7〜9月は病棟で夏休みが取れるので、夏期間にウィーンの先生方々のスケジュールが大丈夫であれば、夏にウィーンにどうしてもレッスンに行きたい事をメールでお伝えしていた。その返信が、返って来た。
M先生から、9月以降であればN先生もB先生もレッスンが可能かもしれませんとのお返事だった。
9月なら、多少苦しくても日程的にウィーン行きが調整可能である可能性が高い!!!本当に嬉しかった。
それともう一つ、M先生からのメールに、一つメッセージが書かれていた。

「沢山の素敵な曲目を練習しておられるのですね。あなたのパミーナはきっと、とてもぴったりですね。私も聞かせて頂きたいです。音楽はあなたにとって、大事な事なのですね。お体もしかし大切です。どうか無理のないようにお過ごしくださいね」

このメールの文章を読んだ時に、本当に涙が流れた。
日本では、誰もが私がパミーナを歌う前から、
「パミーナは違うんじゃない???」
と、否定され続けて来た。悔しくて悔しくて悲しくて腹が立って、仕方が無かった。
私がやっとの事で練習したパミーナのアリアを、谷岡先生と友人だけが、認めてくれた。
でも、ウィーンのM先生は、去年のまだまだ今よりももっと未熟な声でしか歌えなかった私の声の状態しか記憶にお持ちでなくとも、私のパミーナのアリアを楽しみに待っていて下さっているのだと思ったら、もう外野の雑音なんかどうでも良くなった。
ちゃんと、3月にパミーナを歌えるようになろうと、決心した。
日本で誰もが歌を聴く以前に否定した私のパミーナのアリア。
ウィーンにレッスンに行くまでに、例え誰にどんな事を言われたとしても、絶対に自分だけのパミーナを少しでも成長させて今年のウィーンのレッスンに持って行きたい。
どんなに足掻いて苦しんで怒り不貞腐れても、試行錯誤しながら諦めずに勉強する事は、決して無駄では無いのだと、私自身が決して無駄にしてはならないのだと、身に染みた。
いっその事、日本なんかで私がパミーナを歌わなくとも良いではないか。
ウィーンにレッスンに持って行く事が出来るのならば、それでいい。


M先生の「良い知らせ」のお陰で、また今月の夜勤漬けの生活も何とか乗り切って行けそうな気がする。

パミーナのアリア、頑張らなきゃ♪