今日は、3月演奏会のためのY先生との2回目のピアノ合わせ。
もれなくスタジオ練習時間ギリに起床、慌ててスタジオで30分程発声練習。
発声練習と言っても、ほぼパミーナのアリアの練習。谷岡先生からも「パミーナのアリアは発声練習に丁度良いアリア」との事だったので、基本の発声練習はソコソコにして、殆どパミーナのアリアを歌って発声を整える。ドイツリートのレッスンの時には、もうこの方法で発声練習でも宜しいのでは無いのかと。
最近特にパミーナのアリアの練習や、Y先生とのピアノ合わせでパミーナを歌っている時に感じ始めた事が一つある。今自分が目指しているパミーナのアリアの歌唱、これが私が最も目指している「表現のためのアジリダ」なのではないかという事。これは、ほぼ確信に近いものがある。
次回、谷岡先生のレッスンで、この「表現のためのアジリダ」について話をしたいと考えている。

昼過ぎにY先生のお宅へ伺う。
いつもの通り、みっちりピアノ合わせキッカリ50分(笑)
バッハ20分、パミーナ30分。休憩無しで多少コメントを話されるのみ。今日はいつもよりも多少疲労が取れていなかったせいか体が重かった。前回のピアノ合わせの方が良かったかも。特にパミーナのアリアは、アジリダの後の後半部分が中々息が流れてこなくて、重いカンジ。パミーナのアリアを重点的に練習行った。
まあ、体調決して良い訳でも無いので、無理はしない。結局は演奏会本番にきちんと調整してベストの状態で自分の思った通りの歌唱が出来るように、十分な練習を行って行く事さえ出来れば良い。
真央ちゃんが言った通り。やれる事は総てやった、後は自分を信じるだけ、と私自身がそう言えるように。
Y先生も、

「私ももっと勉強するわ。まだね、こう何て言うか、頑張って和音を追って弾いてるカンジなのよ。もっともっとこう、いつもの道を歩いていて尚且つ、周りの景色を余裕を持って美しさを楽しめるような演奏が出来ないとね」

と仰った。やっぱり、目標高いなあぁ。肝心の私がもっともっと頑張らねば。私の方がY先生に付いて行くのが精一杯なので、兎に角私に出来る事は、練習。人一倍練習して、少しづつ積み重ねて行く事だけ。
今日は、パミーナのアリアに比べてバッハの歌曲のドイツ語の子音の発音がはっきりしていないのではないか?とY先生に指摘を受けた。今後は練習時に子音の発音に十二分に留意して練習を続ける。もっとディクションが必要のようだ。

ピアノ合わせが終わった後に、今年のシューマンのリサイタルのピアノ伴奏を正式にY先生にお願い申し上げた。Y先生は、喜んで受けて下さった。今日、もうシューマンの11曲の楽譜とMDの録音を持って行った(笑)日程も時間も決まり、9月ウィーンにレッスンに行って帰って来てから10月以降には少しづつピアノ合わせを開始したいと考えている事をお話しした。本当にホッとした。これで、シューマンが歌える!!!11曲もの暗譜、しかも今回選択した11曲は非常に難易度も高く表現力も要求される曲。
楽譜をパラパラめくって見ていたY先生が、

「何だか、楽譜を見てるだけで、綺麗ねえぇ〜〜〜♪」

と、喜んで下さった。Y先生もシューマンの歌曲に関しては大学時代に「リーダークライス」をお勉強されたとの事で、ジェシー・ノーマンの録音も好んで聴かれたとの事。今回シューマンのリサイタルで歌う「献呈」は、ノーマンの録音を長い間勉強して来た。是非是非Y先生に喜んで頂けるような歌唱が出来るように頑張って練習に励みたい!!!!!


今日、Y先生とのピアノ合わせが終わってから一杯呑んだ後に、いつものギャラリーカフェに行った。
まず、正式に「ロベルト・シューマン生誕200年リサイタル」の申し込みをした。詳細はまた予定日が近くなってから。
そこで、社長とプロデューサーが超忙しそうにDMの作成作業をしていたので、私もお手伝い(爆)
その時に、先日ギャラリーカフェの社長に送った例の「成分解析」の話題になった。社長は「成分解析」に、自分が内服している薬の名前などを入力していたらしく、もうその時点で皆で大爆笑!!!!!私が、
「人間の名前を入力するんですよ〜〜〜」
と話すと、早速プロデューサーが私に、
「ねえねえ、社長やってみてよ!!!」
と言われたので、社長を成分解析。私は既に社長もプロデューサーも成分解析済みだったので、心の中で爆笑しながらプロデューサーに、二人の成分解析をお見せした。
社長は75%が「微妙さ」で出来ていて、プロデューサーは71%が「ハッタリ」で出来ているとの結果が出た。
社長は、
「ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、微妙??????????」
と、お気に召さなかった御様子(激爆)
しかし、プロデューサーは、
「あっ、私のハッタリ、合ってるかも!!!!!!!!!」
と、超お気に召されたご様子(猛爆)
しかも、プロデューサーが社長を見る度に、
「ビミョ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・」
と言うようになってしまい、社長は無言で不服そう・・・・・(滝汗)
プロデューサー自ら、
「微妙とハッタリのギャラリーカフェですから♪」
と言ってしまわれる結果に(核爆)

くれぐれも、微妙とハッタリで喧嘩しないで下さいねえぇ〜〜〜〜〜・・・・・と言って、DMの作成を手伝い終えて、帰宅した(超苦笑)

明日は超久々の日勤なので、バンクーバーオリンピックのフィギアスケート、エキシビションの録画を観たら、寝る。
フィギアスケートのエキシビションの後の、選手たちのインタビューを観ていて強く感じた事が一つあった。
真央ちゃんが「演技の4時間前に海苔とお米を食べました」と言っていた。ちゃんと4時間前と決まっているのだという。
そこで一つ思い出した事があった。
男子フィギアスケートの織田信成選手の、フリー演技中にスケートの靴紐が切れてしまった事。
織田信成選手が言っていた。
「靴紐を新しいものに変えてしまうと、感覚が違ってしまうので、靴紐の切れた所を括って繋ぎ合わせて使っていた。行けると思ったが、途中で切れてしまった」
と悔しそうに悲しそうに述べていた。

普通の人なら、新しい靴紐に何故変えなかった???と憤慨しそうなものだが、私は絶対にそうは考えない。
何故なら、私自身、演奏会やリサイタル直前には、いつも決まった事しか行わない。普段と違う事は、絶対に行わない。
私は、演奏会やリサイタル本番前には、歌う曲数にもよるが3日〜7日は必ず禁酒する事、夜勤が多くても睡眠薬を一番弱い睡眠導入剤のみに減らす事、本番前日の夜だけは肉を食べる事、本番当日の朝からは水と栄養ドリンク以外は口に入れない事など、ずっとずっと長い間自分の中の御約束を続けて来た。
これは決して破らない。少しの生活のリズムの狂いによって生じる体調や精神的変化の結果、本番でどのような状態に陥るのか、全く予測不可能だからである。

だから、織田信成選手が靴紐を新しいものに変えなかった事、それには私には非常に共感を持つ事が出来る。
織田選手は、ちょっとだけ運が無かったのだと思う。
それが、とても心が痛んだ。