ゴールデンウィーク中、6日連続夜勤(3連当直)だったので、今日までの3連休がワタシのゴールデンウィークなのである。


今日は、午後3時までゆっくり寝て、午後5時からスタジオ練習。
昨日、谷岡先生とのレッスンで、新しく始める事に関して大方の荒筋が出来たので、今日の練習はゆっくりクレオパトラ。今回初めて歌う1曲目「Non, disperar」の練習を丁寧に入念に行った。
ヤンクミのピアノ伴奏のテンポを合わせるために、メトロノームでテンポ♪84〜88まで少しづつ微調整を行いながらアリアを歌い続けた。
このアリア「Non, disperar」は、歌いながら非常に体が動く、というか動かさざるを得ない。しかも軽やかに歌われなければならず、但しミルヒー先生のオーダー通りに声や体の支えを抜いて歌う事は絶対に出来ないので、早めのテンポで音楽自体を前に進めると同時に可能な限り軽めの発声を行って行く事が最重要課題である。
結局、メトロノーム♪86でテンポ設定する事に決めた。
ダンスに近い状態でかなり体を動かすので、場合によっては扇子を使用する事も念頭に置いている。その方が動きに気を取られずに体の動きと発声のバランスを取りやすいかも知れない、と考えた。これは、真央ちゃんのエキシビションのスケーティングを観てアイディアを頂いた(笑)
クレオパトラがトロメーオをからかっている情景をうたでも演技でも、きちんと表現出来なければならない。
但し、ダンスに近い体の動きで軽快に歌うとなると、一番の問題はブレス箇所の変更を余儀なくされる部分が発生してしまうという問題である。
これに関しては、上手く調整を行って行く事が非常に重要である。
グラインドボーンの映像のダニエル・ド・ニース程までのダンスなど踊らないが、体全身でトロメーオをからかい嘲笑うと言う事にチャレンジしてみたい。
とゆ〜事で、本日3時間のスタジオ練習の内の半分の時間をこの「Non, disperar」の練習に費やした。
練習終了後にヤンクミに、このアリアのテンポ86のオーダーをメールで知らせて御了承頂いた。

残りの時間、まずは「Se, pieta」のレチタティーヴォの練習。声量的には大分バランスが取れて来たのだが、フォルテ〜スフォルツァンドまでの部分、余り感情的になってしまうと、中低音域の音程が崩れてしまう。
ドラマティックに歌われなければならないアリア程、中低音〜低音域に鋭く深い発声が必要不可欠であるというのが、私の持論である。
特に、ソプラノは。
という事で、中低音域は、多少、休符以上の「間」を取りながら、落ち着いて歌う事を心掛けた。感情的になり冷静さを失い力任せに歌ってしまわないように、細心の慎重さが最重要課題である。


最後、少し余った時間で、昨日谷岡先生のレッスンで、

「何か、違う」

と指摘されたシューマン「ミニヨン」の練習を行った。
やはり、最大の失敗は、クリスティーネ・シェーファーの録音を長く聴いて勉強してしまった点にあるのだと、相当に反省した。レジェロ〜スープレッドのシェーファーの歌唱は、発声的には私の参考や勉強にはならない。自分自身の発声で曲の練習を始めるという事を、谷岡先生のレッスンに持って行く前段階でもっともっと早く行わなければならなかった。
昨日谷岡先生のレッスンで歌ったシューマン「レクイエム」を想定しながら「ミニヨン」を、ゆっくりと発声、特に自分の声の太さや深さや響きのアタックをフレーズ毎に確認しながら、ゆっくり短時間だけ練習を行なった。地道に練習を続けて行けば、リサイタル本番までには何とか調整出来ると考えている。


買い物をして帰宅して、今日もヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」のDVDを観ている。

最近は、グラインドボーンの映像よりも、コペンハーゲンの映像を観る事が増えた。
理由としては、インガー・ダム・イェンセンのクレオパトラの方がダニエル・ド・ニースよりも私にとっては発声的にも演技的にも、学ぶ事が近くて多い、という事がある。
それと、やはりセスト役に関しては、テューバ・セミングセンの方が圧倒的に歌唱がハイレベルであるという事。
シーザー役のアンドレアス・ショルも非常に素晴らしいカウンター・テナーである。
コルネーリア役は、やはりカーディフ優勝経験のあるパトリシア・バードンの方が非常に素晴らしいので大変捨て難いのだが、コペンハーゲンのランディ・シュテーネも多少音程ではパトリシア・バードンに及ばないが、声は素晴らしいコントラルトである。
ただ、コペンハーゲンとグラインドボーンの映像の大きな相違点としては、シーザーとセストの関係性が挙げられる。
グラインドボーンでは飽くまでシーザーとセストはローマでの政敵としての関係性を随所に表わしているのだが、コペンハーゲンではシーザーはポンペイウスの首が運ばれて来た時点で、シーザーがポンペイウスの代わりにセストの父親的な要素が多少見えて来る演出となっている。

政治的因果関係と謀略と陰謀の国際ドラマ支持派のワタシとしては、コペンハーゲンの映像はちょっと良心的過ぎるような気もしなくは無い(爆)
しかし、コペンハーゲンの歌手も皆素晴らしいので、暫くの間ヤンクミ一座の演奏会本番までは、コペンハーゲンの映像を中心に鑑賞して行こうと考えている。
コペンハーゲンの、アキッラ、ニレーノも素晴らしい歌手揃いである。
グラインドボーン程のコミカルな要素には多少欠けているとも言えるが、私自身、「エジプトのジュリアス・シーザー」のクレオパトラ役を全幕通して歌う訳では無いので、臨機応変に映像や録音を選択して行く事が最も望ましい勉強方法であろう事はまず間違いが無いだろう。



明日からまた悪夢の6日連続夜勤。
そして、その合間を縫って、動き始めた「新しく始めた事」のための、残りの30曲分の楽譜をコピーして谷岡先生とウィーンの先生方々に造らなくてはいけない。
まだ、シューマンの本も放りっ放しである。
リサイタル用の原稿、シューマン歌曲の歌詞対訳や楽曲解説も、まだ手付かずである。
嗚呼、やる事が山ほどある・・・・・・・・・・・・・・・・・(滝涙)