本日午後1時からN先生のレッスン。引き続きシューマン歌曲。ピアニストEさんとN先生のオフィスの前で待ち合わせた。すると、ピアニストEさんからあるお知らせがあった。
「今日は、私の、声楽の勉強をしているルームメイトが通訳がてら聞きに来る事になった。N先生の門下生なので、発声や声楽の事に関する通訳は彼女の方がいいだろうと、N先生からの要請があったので。但し、この事はM先生には内緒でお願いします」
との事。まあ、N先生がそう言ったのならいいけど・・・と思いつつ、待ち合わせ。
すると若干サイズ大きめの関西弁の若い女性登場(笑)Yさんとしておく。
しかし、その後にもう一人若い女性が来た。は???と思っていたら、その若い女性も、先日ウィーンに留学して来たソプラノ歌手だという。
何だよ!!!今日は、公開レッスンかあぁ??????????聞いてねえぇ!!!!!!!!!!
と、ゆ〜事らしい(溜息)
それなら、事前に、せめて前日に一言報告が欲しかった。私は、自分のレッスンを、同じアマチュアならまだしも、音大で勉強して留学に来てるような連中に聞かせなきゃならない筋合いも義理も、全く無い。そんな事は、留学生同士でやればいいじゃないか・・・・・・・・・・(不満)
大体にして、親に勉強の金出して貰ってる分際で、アマチュアのレッスンなんかアテにするんじゃあね〜よ。音大出てて若くて下手に出れば、誰でも何でも許して貰えると思ってやがるのか???思い上がるのもいい加減にしろ!!!!!この甘ったれ連中が!!!!!
差し出された厚意を有難く受け取る事と、厚意にかこつけてちゃっかり土足で入り込む事の区別も付かない青臭いガキの分際で。ど〜せレッスン聴講するなら、プロのレッスンを金払って聴講しやがれ。アマチュアのレッスンならN先生の御厚意で、ダダ観出来るっていうそのミエミエの、アマチュアを見下す下世話な根性が全く気に入らない。何もいらないから、帰ってくれ!!!!!!!!!!!(呪)
とは思ったが、ここでお断りする訳にもいかず、兎に角皆でN先生のオフィスの中へ。

オフィスに入ると、にこやかなN先生登場。
早速私は発声練習から始まる。
非っ常〜〜〜〜〜に、ストレスフル。プレッシャーならまだ撥ね退けられるのだけれど、こう酷いストレスはホントにマジで、想定外。
余計な緊張ばかりが体中を走る。幾ら力を抜こうと思っても、余計に力が入るばっかり。特に高音域になると声が詰まってしまったように、出無い。同じバリエーションの発声を繰り返し繰り返しやり直しされるが、ある一定の音域になると、パタリと声が出無くなってしまう。多分、2点Gくらいから上。
N先生は「出来るはずだ!」と何度も仰るが、繰り返しているうちにどんどん私の表情が困惑してきた。溜息も出て来た。声帯に余計な負荷がかかる気がしてしまい、余計に声が出無くなる。
発声練習の最後、ようやく2点Aくらいが掠って届いた。いつもなら寝起きの発声練習だけでも3点Cまでは発声出来るのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(頭痛)
N先生は頷かれていたけれど、私は心の中では、
「もういい加減にしてくれ」
状態だった。にこやかに満面の笑顔でN先生のドイツ語を訳してくれるのはいいが、通訳に集中するのでは無く途中で自分の話をしだす事もある。通訳に来たんなら通訳に集中しやがれ!!!!!このKY野郎・・・・・。
もう一人の若い留学生は何度も頷きながらN先生の話を聞いている。お前、聴講料払ってんのか?????
一体、誰のレッスンで、誰がレッスン料払ってると思ってやがるんだあぁ!!!!!!!!!!(激怒)

シューマン歌曲1曲目「Mignon」から。
歌い出しの小節の歌詞は、問いかけの台詞なので問いかけるように歌うように、と指摘される。有節歌曲なので、3度ともこの問いかけの歌い方で歌い始めるように、とN先生より。歌い直しするとN先生から「もっとはっきりとしっかり声を出してうたうように」と指摘された。
本来なら、何も言わずに先生に指摘されたようにやってみようと試みるのだが、今日の私はストレスフルで非常に機嫌が悪い!そこでN先生に、
「ここの小節には楽譜にpの指示がありますが?」
と、珍しく反抗してみせた。N先生は「幾らpと言っても、きちんと聞こえないような声ではダメだ。小さな声で歌うのではなく、問いかけるように歌う事で充分出来る」との御指摘。仰せの通り。溜息が出る。
ドイツ語の発音は上のポジションで口を開き過ぎないように発音する事、そしていつものウムラウトの発音の修正。ドイツ語の母音は長めに取る事、繰り返されるドイツ語の歌詞は違いを分かるようにコントラストをつけて、高音域は下で支えて頭の上のポジションを高く取る事。多少細かいテンポを数か所修正され、曲の最後はpでゆっくり問いかけるように充分ブレスとritを取るように指摘された。N先生から、「もっとオペラアリアのように歌う事」との事。
私はひたすら他は無視して、ピアニストEさんに「伴奏付きで歌う事に慣れていないので、ごめんなさい」と謝り続けた。

2曲目「Requiem」
最悪。この最低のシチュエーションの中で、私にとってこんなにも大切な曲をレッスンしなければならないなんざ、不本意極まりない。どんどんイライラして来て溜息が増える。表情もどんどん険しくなる。気がつくと、N先生の顔を見ないで下ばかり向いているようになっていた。笑顔は既に、無い。
おいこら、そこの外野2人、いい加減空気読め!!!!!!!!!!(激怒)
この曲もピアノ伴奏に慣れていない事を、ピアニストEさんに予めお断りしておいた。ピアニストEさんは、殆ど喋らずに伴奏に集中している。この外野達とEさんの違いは、一体何なんだ?????
歌い出しのテンポからもう少し前に進んで歌うように、と指摘された。ブレスの箇所をもう少し増やしてもっともっとレガートに歌うように、と。
私は最初は、2ページ目辺りからテンポアップして曲に動きをつけて行きたかったのだけれど、N先生から3ページ目の頭辺りからもっともっと早く前に進んで歌うように、との修正を受けた。テンポを速く前に進める代わりに4小節フレーズを繋げて歌うように、と。
曲の歌詞「darein die schone Engelshalfe singt」は徐々にritしてピア二ッシモに歌いたかったのだけれど、N先生からは「Erstes Tempo」まではしっかりfで歌うようにとの修正をされた。もっと体を開いてたっぷりの声量で広げて歌うように、と。
この曲は、亡くなった妹のために私が選んで歌う曲だ。
今日は本当にストレスMax状態で、表情も硬い、溜息も多い、声も硬くて全く伸びない、イライラする。この状況の中でレッスンを受けなければならない事に本当に腹が立って悔しくて仕方が無かった。
私がほぼ仏頂面になり顔が引き攣ってきた時、N先生が、
「今日のレッスンはここまでにしましょう。次のレッスンはまたRequiemからやりましょう」
という事になった。

私の横で、空気の読めない通訳兼ソプラノのYさんが、
「Requiem、とってもいい曲ですねえぇ〜〜〜!!!」
と何度も繰り返していた。
私は無言で「だったらアンタが歌えよ!!!歌手だろ???」と心の中でぶつくさ捨て台詞を吐いて、無視・無言で次のB先生のレッスンに行く準備を始めた。
ピアニストEさんも、ルームメイトとお喋りするでも無く素早く準備してくださったので、助かった。
やっと苦痛なレッスンから解放された。
幾らN先生の教えを少しでも受けたい、という気持ちは分からなくも無いが、これだけの思いをしてようやくウィーンにレッスンに来ている私にとっては、たまったモンじゃない。
ピアニストEさんとの約束なので、どんなに腹が立ってもM先生には内緒にしておく。
明日の日曜日の午前中にN先生と2人のレッスンがあるのだが、そのレッスンに通訳兼のYさんがまた来るとの事。もう好きにしてくれよ・・・・・(呆)と思いながらも、明日はピアニストEさんに今日のように御迷惑を掛ける事も無いだろうと、それだけは多少ストレス緩和傾向。

大体にして、全てのドイツ語を理解出来なくても、N先生はスコットランド人なので英語も美しい発音で聴きとり易いし、奥様の影響で日本語も少し話してくださる。
その他、ジェスチャーも交えればレッスンとしてはちゃんと成立する。去年がそうだった。
私は自分のレッスンに完全に集中したい。
今回の事は「注意力散漫」では無い。それは私の看護師という職業上、有り得ない。
但し、看護師は、一度に非常に多くの患者さんに多くの注意を払わなくてはならない。手術患者さんと、重症患者さんと、末期患者さんと、認知症で不穏行動の患者さんと、全て一度に注意力を適切なバランスで「分散」するという作業が中枢神経反射的反応になっている。それは職業病とも言えるので、仕方が無い。
こういう所で裏目に出るのは、不本意不愉快極まりないが、仕方が無い。
あわよくば便乗という根性で、日本のアマチュアのオバサンのレッスンなんざわざわざ聞きにくるんじゃね〜よ、このタコ連中!!!!!(怒)
最後に、いきなり現れた留学生のソプラノは、私にレッスン聴講のお礼の言葉一つ無かった。当たり前だと思っているのか。やはり、アマチュアは何処でも相当下に見られている現実。反面教師〜♪くらいのノリだ。だったら二度と私のレッスンは見に来るな。全く呆れて、本当に親の顔を見て見たいもんだ。ロクな躾や教育がされていない事位、容易に察しが付くわな(呆)


ピアニストEさんと、急いでコンチェルトハウスに向かった。
今日のB先生のレッスンは、今回のウィーンでのレッスンの、最大の山場だ!!!!!