午後はピアニストEさんと、通訳をして下さったソプラノのYさんとのシェアルーム自宅でのピアノ合わせ練習。
地下鉄に乗って行かなければならなかった。去年はウィーンで地下鉄に乗る事は無かったので、今回初めてウィーンで地下鉄に乗る事になった。でも、地下鉄の乗り方はガイドブックにもきちんと掲載されていたし、チケットの購入方法はピアニストのEさんからも少し教えて頂けたので、初めての券売機でチケットの購入に少し手間取ったけれど、地下鉄の乗り換えはスムーズに行く事が出来た。
ウィーンの地下鉄は、日本の地下鉄に比べて物凄くスムーズ。1.8ユーロでウィーン市内なら乗り放題だし、改札口も日本の地下鉄のように矢鱈と多く無いし、営団線や都営線などという区別も無い。ホームからホームへは改札無しで通過出来るので、基本的に乗り換え駅さえ間違えなければ、とても便利である。

途中、ウィーン西駅のパン屋さんで、ピアニストEさんと通訳のソプラノYさんに、チョコバナナケーキをお土産に買って、ピアニストEさんのお宅に向かった。

ピアニストEさんと、通訳のソプラノYさんのお宅に着いた。二人ともお土産をとても喜んでくれた。
通訳のソプラノYさんが、「N先生から、明日のレッスンで歌う予定のシューマン歌曲のテキストを一緒に読み合わせしてはどうか?と提案されたので、ピアノ合わせが終わったらテキストの読み合わせをしませんか?」と聞かれたので、お願いした。N先生の門下という事もあり、割と熱心にドイツ語に関しては協力してくれているので、余り私自身が神経質にならないように気を付けなければならないな、とも考えた。何しろ、私よりも17歳程も年下だし全く知らない人だったし、連日の苛酷なレッスンスケジュールと焦りから、少し自分も大人げ無かったように考えた。まあ、職場の新人みたいなカンジに考えていれば然程ストレスにもならないかも知れない。

早速ピアノ合わせ開始。シューマン歌曲3曲「Requiem」「Nussbaum」「Widmung」の3曲と、レッスンをうけられるかどうかは解らないけれど一応可能性も考えて、モーツァルト歌劇「ドン・ジョバンニ」のドンナ・エルヴィーラ登場のアリア「Ah! chimi dice mai」を合わせて見る事になった。
それと、B先生のレッスンでのシューベルト「Dem Unendlichen」のレチタテーヴォのテンポ・リズム調整の確認作業を行う事になった。B先生のレッスンではピアニストEさんはまだ「Dem Unendlichen」の伴奏は行なっていない。明日のB先生のレッスンで弾くかもしれないから。

主に、ブレスの位置の確認、曲のテンポと、フレーズの歌い出しで合わせ辛い箇所を相談しながら練習を行った。私は楽典やソルフェージュを勉強していない事からテンポやリズム感が悪いと自分でも認識している。伴奏付きで歌う事にも慣れていない曲が多いので、ついついピアノ伴奏を聴きながら歌ってしまう事も非常に多い。この事に関しては、ピアニストEさんにも非常にお手数をかけてしまっているな、と痛感している。
ただ、ピアニストEさんは、私の音楽の作り方というか表現に興味を持って下さっている。それに、今日の午前中のN先生の発声練習で大分発声も改善されて息の流れもスムーズになって来たので、Eさんからも「大分良くなってきてますね」と言って貰えた。兎に角、声の細い太いは余り気にせず、全身の力をなるべく抜く事と、下腹部の支えと、口の縦と下への開きだけに注意して後は余り他の事は気にせず、ピアノ合わせで歌った。
シューマン「Requiem」に関しては、最初私がテンポを進めて音楽を動かして行きたいと考えていた箇所を、N先生から修正されたので、その練習を主に行なった。シューマン「Widmung」は、ritのテンポの確認とブレスの取り方や箇所の確認を主に行なったが、中間部の曲調がレガートに変る部分は珍しく私がロングブレスで歌えるテンポとEさんの伴奏がピッタリ一致(驚)余り問題にならずに楽に歌う事が出来た。これは嬉しかった。シューマン「Nussbaum」は最初遅れないようにテンポを勧めるよう心掛けたが、少し前に走り気味になってしまったので、もう少し落ち着いてゆったりと歌うように修正。
最後、「ドン・ジョバンニ」ドンナエルヴィーラのアリアは、軽くざっと通した。高音域もきちんと発声出来ていたし、アジリダもまずまず声が回っていたので、余り無理しないように軽く済ませた。尤も、ドンナ・エルヴィーラのアリアのレッスンの余裕は無い可能性が大きい。まだブラームス歌曲のレッスンも1曲も行なっていないからだ。
最後に、B先生のレッスン曲シューベルト「Dem Unendlichen」のレチタティーヴォのテンポ、リズムの確認作業だけ行なった。若干、私のリズムが不正確な部分があったので修正して、レチタティーヴォだけを通してピアノ合わせ終了。これでも約1時間はみっちり掛かった。

次に、通訳のソプラノYさんと一緒にお茶を頂きながら、シューマン「Requiem」「Widmung」「Nussbaum」のテキストのディクションを行なった。やはり問題は、ウムラウトの発音に集中した。その他は「ざじずぜぞ」に当たる子音の発音が私は弱いと先生から指摘される事が多かったため、歌い出しの子音の発音の修正を行なった。ただ、この3曲は日本で練習していた時から、比較的歌い込んで来た曲だった事や、「Widmung」に関しては約7年ほど前に一度演奏会本番に乗せている事から、テキストのディクションは比較的スムーズに行った。と言っても、またN先生やB先生のレッスンになったら、ウムラウトの発音に関しては修正の嵐になる事は容易に想像できるのではあるが。

正味1時間半、ピアニストEさんとのピアノ合わせと、通訳のソプラノYさんとのシューマン歌曲のテキストのディクションを終えた。二人にお礼を言って、アパートに戻った。
今日は比較的ストレスも緩和していたので、疲労度は昨日に比べたら随分楽だった。
幾分、初対面の人に慣れる事も必要だと実感、反省した。
看護師の仕事としてならば、プライベートとは比較にならないほど穏やかににこやかに和やかに笑顔で対応するだが、それはサラリーを得てプロフェッショナルとして国家資格で仕事をしている以上至極当然の事である。
案外プライベートでは、その反動作用があるのかも知れない。


今日は、これから、ウィーン楽友協会で、ツィンマン指揮ブラームス交響曲第1番と、ブラームスピアノ協奏曲第1番のコンサートを立ち観の予定。とっても楽しみ。コンサートについては、レッスン記録が終わった後にこのブログに掲載しようと考えている。