3月、東北大震災での仙台の親戚の状況不安、4月の引っ越し、病棟異動、気管支喘息の悪化、その合間を縫っての勉強会と演奏会。

ヤンクミに、大泣きで、電話。
「私には、ウィーンでの演奏会なんか、絶対に無理だよおおおおおぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・」
随分長い時間話を聞いて貰って宥められて、ようやく気を持ち直す。

多くの事に煩わされていたので、ウィーンの演奏会で歌うシューベルト歌曲3曲の前哨戦演奏会は、テンヤワンヤ。私ともう一人のピアニスト以外は、全員プロ。
前日の台風のような大雨の大荒れの天気のため、気管支喘息発作勃発。初めての会場で、迷う。ゲネプロで会場の音響確認していて歌詞を忘れる。ゲネプロの時間が押していて、3曲のうち2曲しか歌えず本番へ。
本番前、ピアニストのY先生が、私の今夏ウィーンでの演奏会で歌う事を紹介されちゃってしまう。一気に緊張倍増。それでもシューベルト歌曲3曲「Der konig in Thule」「Dem Unendlichen」「Du bist die Ruh」は無事歌う事が出来た。
その演奏会の打ち上げワイン・パーティーでの出来事。
某音大のピアノ科卒業で副科で声楽を専攻していたソプラノ歌手が某声楽・オペラ団体の研修生になってその日はフランス・オペラを歌っていた。
そのソプラノ研修生が、私と他の声楽・ピアノ出演者と楽しくワインを呑みながら歓談中にいきなり横から入り込み、啖呵を切って来た。確か、他のプロのソプラノ歌手の方々と、メゾのアリアも歌ってみたいですね〜的な話題で、私はあんまし5線の上の音が出て来るアリアは歌うの結構疲れますから〜みたいな話の時。
その若いソプラノ研修生のお姉ちゃん、私の面前に来て私に向かって突如吐いた言葉が、

「それだけ低音が出てれば、別にいいんじゃないですか?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
皆、無言。興醒め。
私は、ア然。妙な不快感で一杯。
反応しない私達を見て、そのソプラノ研修生はいつのまにか去って行った(超苦笑)
ヤンクミに相談したトコロ、
「どこにでも、そういう困ったちゃんは、いるのよねえぇ〜〜〜〜〜・・・・・」
との事。
暫く、人前で歌う気にならない。

一昨日、ウィーンのM先生からメールを頂いた。ここ数か月のゴタゴタで、今年夏のウィーンでのタイム・スケジュールをなかなか御連絡出来なかったのだが、ようやく新しい異動先の病棟課長に声楽の勉強と年1回のウィーンでのレッスンの事を説明して長期休暇の許可を貰ったので、ようやくウィーンのM先生に予定をメールでお送りした。その驚くべき御返事の内容。

「新しい提案です。ウィーンでの演奏会での伴奏は、日本人留学生のピアニストでは無く、(ウィーンでシューべルト歌曲の先生である)B先生に伴奏して頂けないか問い合わせた所、基本的には喜んでお引き受け致します、との回答を頂きました。伴奏に関しては伴奏謝礼が発生しますが、B先生の謝礼はそんなに高いものではないと思います」

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まだ2度しかウィーンに行っていない、アマチュアのレッスン生の演奏会のピアノ伴奏を直接B先生が弾いて下さるなど、破格の御計らいである事をよくよく胆に銘じておかなければならない(凹)
でも、マジで、本っ当〜に、大丈〜夫なのか、ワタシ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??????????
謝礼の問題では無い。
Noの返事も、有り得ない。
しかし、御返事メールを送るのにも相当の勇気が必要である事は、確か。

ラッキーなんだかアン・ラッキーなんだか、さっぱり訳ワカメな、今日この頃。