晴れの日はANDANTE

私のライフワークである歌曲やオペラ、日々の練習やレッスンについて、気ままに綴っていきます。

2010年03月

厳しい現実

休日に、午前中に起きられる事は有り得ない。大体にして、夜中眠れない。無理やり夜眠るために結構沢山薬を飲んではいるのだが、ほぼ毎日起きて仕事をしている時間に眠れる筈も無いんだよな、これが(鬱)

今日は、演奏会本番のために纏めて取った休日のツケで連続夜勤の中休み。
4月、5月の勤務なんか、もっともっとヒドい。新年度で退職者がいるのと新人が入職してくるので、夜勤勤務者が大幅不足しているので、私は6日間連続夜勤とゆ〜労働基準法ってなあぁにいいいいいぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜・・・・・?????と絶叫したくなるシフトが数回組まれていた。しかも、日勤の人数が少なくリーダー業務が出来ないスタッフばかりの日は、日勤としても駆り出され・・・・・(滝涙)
親父の借金さえ無けりゃあ、こんな悲惨な状況なんざ、今頃ある筈も無かったのに。
もう、いい加減文句言うのも飽きて来たわ(超呆)

午後2時起床。
今の私の体調では午前中に起床は不可能なので、レッスン及びスタジオ練習は全て午後〜夜間。今日も午後6時〜9時にスタジオ練習。スタジオに行く前にギャラリーカフェに寄って、ウィーン歌曲の楽譜作りを行った。ようやく2曲目の途中まで仕上がった。今月中には3曲とも完成させたい。
所が、今日はギャラリーカフェの絵画教室が開かれていてちょっと場違いな時間に伺ってしまったらしく、凹んだ(自爆)
それでも社長の御厚意で、何とか楽譜作りを途中まで行い、スタジオ練習に向かった。


兎に角今日は、メッチャ寒い。をい、もうすぐ4月なんだけど(怒)今日のスタジオは近所なので多少楽チン♪
もう、バッハとパミーナの演奏会本番は終了したので、これからはヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」のクレオパトラのアリア5曲をメインに練習&レッスンして行く。
しかし、1曲だけミルヒー先生から出されている課題曲がある。モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」のフィオルデリージのアリア「Come scoglio」である。
本日のスタジオ練習は、クレオパトラのアリア「Non, disperar」と、フィオルデリージのアリア「Come scoglio」の2曲。たった2曲に、3時間の練習(笑)曲数が少ないのは嬉しい事なんだけど、何しろ、フィオルデリージのアリアは、至極半端でない超難曲なので、余程時間をかけて歌い込まなくてはならない。

まず、フォイオルデリージの「Come scoglio」に、2時間。レチタティーヴォに1時間、アリアに1時間。
先日から少しづつ音取りはしているので、今日は短いフレーズを細かく発声とイタリア語を丁寧に時間を掛けて行く。流石に、モーツァルトが嫌いなソプラノに書いたアリアだという定説がある程、本当に激しい難易度のアリア(爆死)
まず、レチタティーヴォの台詞の長い事・・・・・(汗)イタリア語を話せない自分には、無論当然の苦労なんであるが、それでも既にレチタティーヴォだけでも非常に凹む。兎に角、喋らなければならない、しかし、モーツァルトの旋律に即して、怒り、拒絶、侮辱、決意、愛情を、ぜえぇ〜〜〜〜〜んぶ、歌えないとイケないんですねえぇ。だっからモーツァルト、超苦手なんだっての!!!
しかも、レチタティーヴォから既に、1オクターブ以上も音域が動くフレーズが出て来る。これに、ほぼ1時間はゆうに練習時間が必要だ。マジで、早口でイタリア語を喋る事に慣れるだけでも疲労困憊モノ。

後半の1時間は、アリア(爆死)もう最初の出だしのフレーズから、殺人的古典伝統芸術♪♪♪
アリアの楽譜を観ていて思いついた事が、音符のバンジージャンプ(真面目)しかも、所々にアジリダは出て来るし、最高音は3点Cだし。あははははははははははははははははは。こんな時こそ、いっその事「アル中ハイマー」になってしまいたい気持ち的に意気込み満載〜♪
取り敢えず、ワンフレーズづつ丁寧に歌い込んで行く。重要ポイントは、発声、体の開き方、重心の取り方、1オクターブ以上音符が飛ぶ時の上と下のポジショニングを探す事、そしてアジリダの発声方法。これらをきっちり丁寧に一つ一つ確認しながら歌っていたら、ほぼ1時間声出しっ放し。
流石に声帯に疲労感が強くなってしまった。決して喉に力を入れた発声は絶対に出来ない。
幾ら私がアマチュアにしては声帯が強い方だと言ったとしても、喉を、本当に潰しかねない。
アジリダの音程は、不揃い。音域の高低が飛ぶ部分は、低音域の音程がブレる。ちなみにこのフィオルデリージのアリアには、5線の下の音域がバンバン出て来る。最も低い音が、5線の下のA・・・・・(滝汗)
今日は、1フレーズ細切れに歌いながら、発声とポジショニングの確認で練習終了。
最後には、特に重心の掛かる左膝関節が、痛い・・・・・・・・・・。

残りの1時間で、クレオパトラのアリア「Non, disperar」を練習した。クレオパトラのアリア8曲のうち5曲はリサイタル本番に乗せたので、ヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」というオペラへの理解や認識も随分自分自身の中で深く思索出来るようになっているし、何よりもクレオパトラに対する役柄やキャラクターの解釈、特に私独自の解釈も考えられて来ている。だからこのクレオパトラのアリアに関しては、確実で正確な音取りと、強弱のバランス、アジリダの歌い方という課題が既に御約束なので、そこに集中して練習を行った。去年のヘンデルのリサイタルで歌ったアリアとの違いが、やはりクレオパトラの一番最初のアリアで、弟であり夫であるトロメーオを小馬鹿にしているアリアという性格上、もう少し軽めに歌いたいと考えている。特に前半の部分とダ・カーポで装飾音を入れる時。
だが、これは飽くまでも、ミルヒー先生との御相談になってしまうので、レッスンを受けてみないと分からない。ただ今日の練習は、久しぶりのクレオパトラの練習という事もあり、多少力がはいっちゃったかなあぁ・・・というカンジ。ちょっち反省(凹)


今日、久しぶりにミルヒー先生系の練習をがっつりしてみて、改めて考えた事が幾つかあった。
まず、モーツァルト「コジ・ファン・トゥッティ」のフィオルデリージは、明らかにドラマティコやヘルデンに近いソプラノの役である。私自身、決して細い声では無く、ブレスも長く、体格も日本人にしては小さくは無い。だから、日本人の感覚として日本という限定された範囲の中で、ミルヒー先生が私に「Come, scoglio」を勉強するよう勧めてくださった事は大変光栄で大変嬉しく大変有難い事なのである。
第一、ウィーンのN先生は、

「あなたはリリック・ソプラノである。フィオルデリージはドラマティック、ドラべッラはメゾソプラノ、デスピーナはスーブレッド、貴方が歌う役は、ありません」

と、ハッキリバッサリ言われたんだよなあぁ(爆死)
それでも、ミルヒー先生が是非にと勧めてくれたので、私もウィーンから論外との釘を刺されたので、嬉しくて頑張って勉強して歌えるようになりたい、フィオルデリージを歌う機会は今しか無い!!!!!と思い、気張って練習してみたものの、ウィーンのN先生の仰った言葉の意味が、歌って練習してみて初めて、思い知らされたとゆ〜か、改めて自分の声質に於けるレパートリーというものを考えさせられた。
この「Come, scoglio」相当に慎重に歌わないと非常に大きく声帯に負担がかかる。喉を痛めてしまうだろう。
きちんとアリアとして形になるまで、勉強も練習もレッスンも行うが、演奏会本番で歌う事は今の所、全く考えていない。
ウィーンのN先生の仰った事は正しい。N先生の仰った通り、フィオルデリージは、ドラマティック・ソプラノが歌う役である。非常に厳しい現実がそこに存在するという事を、改めて思い知らされた。

さて、日本に本当にドラマティック・ソプラノが、果たしてどれ位存在するのだろうか。

実に楽しいですねえぇ♪
今度から、日本で上演される「コジ・ファン・トゥッティ」のキャスト検索作業でも初めてみようかなあぁ(核爆)

帰宅してから、モンセラ・カバリエの、コヴェント・ガーデン、コリン・デイビスの「コジ・ファン・トゥッティ」を聴いております。はい(笑)


明日は珍しく日勤・病棟課長代理・リーダー業務なので、流石にもう、寝る。

忙殺

この時期、季節の変わり目は、非常に喘息の状態が宜しく無い。


演奏会2日前、青森の親父が急遽、老人保健施設への転院が決まり、札幌の妹が青森へ駆け付けた。私は、演奏会の為に苦労して確保した休日だったが、スタジオ練習やレッスンは全て夜に回し、日中はギャラリーカフェで楽譜を作りながら親父の転院に付き添った妹の連絡待ちのため、常時スタンバイしていなければならなかった。転院の手順や段取り、必要書類や手続き、お役所関連の書類申請など、全て私が指示・確認しなければ事が運ばないからだ。演奏会直前の連続夜勤の後に、妹の電話で午前中に起きたが、体が動くまでに相当時間が掛かった。午後2時頃には何とか転院手続きは無事終了し、新しい転院先の老人保健施設の情報と、必要書類を受け取って夜の寝台で妹は札幌に帰った。

私は、妹が無事手続き等を完了した事を確認した後にようやくスタジオで2時間練習した後、夜7時過ぎから、演奏会直前の谷岡先生のレッスンへ向かった。非常に疲れていた。身体的にも勿論疲労が激しかったが、親父の転院騒動で精神的疲労が激しく、スタジオ練習でも声の響きが重かった。無論、無理に声を出すような事はしなかったが、演奏会直前練習に手を抜いたり気を抜いたりするような真似は絶対にしない。
スタジオ練習は、演奏会用のバッハとパミーナの他に、今年ウィーンのB先生のレッスンに持って行く予定のシューベルト歌曲を少し練習した。練習した曲数は少なかったが、声は多少しっかり出して行った。禁酒期間という事もあり、疲労のリスクを考えてもきちんと声を出しておく必要があると考えたからだ。
基本、ドイツリートを歌うのに、パミーナのアリアと同じ発声で歌えば、声帯への負荷は極力抑制出来る。

スタジオ練習後、谷岡先生のレッスン。
まずは、レッスン以外の話しを多くしなければならなかった。無論、親父の話しなどでは無い。
約30分以上、谷岡先生と非常に重要な話し合いを行ってから、レッスン開始。
谷岡先生に、ハリセン先生の御帰宅時間を恐る恐る尋ねたら、谷岡先生が、

「大丈夫、大丈夫。夜10時頃じゃないと帰って来ないから♪」

・・・・・・・・・。流石に苦笑。早速パミーナのレッスンを行った。声は出無いワケでは無かったが疲労のせいか体が重く、音楽の流れが停滞しがちで前に進んで行かない。最悪同じような体調で演奏会本番を迎えなければならない可能性も高かったので歌って慣れるしか無い。谷岡先生から、パミーナのアリアに関しては、どの個所でカンニングブレスを取るのかをきっちり再確認しておくようにとのアドバイスを受けた。シューベルト「子守唄」も同様で、声はまずまず響くが音楽の流れそのものが停滞しがちのため、ブレスが持たない状況が続いた。シューベルト「ミニヨン」をレッスンし始めた位から、ようやく声の響きに音楽の流れが付いて行くようになった。基本的に、シューベルト「子守唄」「ミニヨン」は私の声質にも良く合っていると谷岡先生が御判断されたのだが、私が予定しているウィーンのB先生のレッスンに持って行く曲の他に、シューベルト「ロザムンデ」「至福」も勉強してウィーンに持って行く事が望ましい、と指摘された。「ロザムンデ」は既にB先生から宿題として挙げられている。勉強していく曲が芋蔓式に増えて行くが、仕方が無い。
最後に、ウィーン歌曲を1曲サラっとレッスンして帰宅した。
自宅に到着したのは、午後10時を過ぎていた。帰宅して全身せんねん灸、速効寝た。


演奏会前日、スタジオ予約がなかなか取れず、本当は昼にスタジオ練習して夜はゆっくり休養したかったのだが、それが出来なかった。
まず、朝イチでクリニック定期受診、喘息治療薬の処方を貰いに行ったら、気管分岐部に若干の雑音が聴こえるとドクターに指摘され、結局内服を増やす事となった。
クリニック受診後、すぐに美容院でカット&カラー。カラーをしている最中に、爆睡。
美容院でカット&カラーが終了してからスタジオ練習まで3時間しか時間が無かったので、ギャラリーカフェで楽譜作りをしてからスタジオに向かった。ウィーンのB先生から去年送って頂いたウィーン歌曲の楽譜作りが相当遅れている。ようやく2曲目の楽譜作りに取りかかる事が出来たが、ギャラリーカフェでも疲労困憊で30分程、爆睡。携帯電話の目覚ましで起きて、急いでスタジオに向かった。

先日、アマゾンで購入したモーツァルト「ドン・ジョバンニ」のマゼール指揮パリ・オペラ座のビデオが届いた。キリ・テ・カナワがドンナ・エルヴィーラを歌っているので購入した。映像はオペラ映画仕様だったのだが、きちんと歌手が演技してのキャスティングだったので、十分だと思った。特にキリ・テ・カナワのドンナ・エルヴィーラは非常に美しかった!!!!!勿論、声が。
谷岡先生からも、

「パミーナを歌っているその綺麗な同じラインでドンナ・エルヴィーラを歌わないとね。勢いで歌わないようにしないとね」

と指摘されていたので、キリ・テ・カナワは非常に良い教材になると思い、演奏会前日だったがまず最初にドンナ・エルヴィーラ登場のアリアを約20分程練習してみた。流石に、キリ・テ・カナワをイメージしながら極力パミーナを歌う時の発声を心掛けて歌うと、以前谷岡先生にレッスンを受けていた時のドンナ・エルヴィーラの歌い方と全く違う自分自身の「ドンナ・エルヴィーラ」が出来て来た。パミーナのアリアで身に付けた発声を維持するためにも、今後はドンナ・エルヴィーラの練習も積極的に行っていかなければならない。無論、ドンナ・エルヴィーラもウィーンのN先生のレッスンに持って行かなければならない。
最後、約30分バッハの練習、約1時間パミーナの練習を行い、帰宅。
非常に疲れていたが、演奏会本番直前リハーサルは実際に歌う時間の約2時間も前。当日、十分に発声練習出来る時間が確保出来るかどうか非常に微妙だったので、多少の声帯疲労は覚悟の上でかなりきっちりしっかり練習した。
帰りにスーパーに寄って買い物をした。演奏会本番前日は肉を食べるよう先生から勧められていたが、この日ばかりは肉売り場に行っただけで、胃がもたれるような感じがしたので、今回はシーフード。
やはり帰宅は夜9時過ぎ。自宅に着いて夕食を作って食べた後に、いつものように全身せんねん灸尽くしだったのだが、足の指にチアノーゼが出ていたので急遽長時間の入浴に切り替えた。
入浴後、何か気持ちが休まる音楽でも聴こうかな?と考えたけれど、折角今のバッハとパミーナのイメージを崩したく無いので、音楽を聴くのは止めにした。
代わりに、真央ちゃんのスケートを見る事にした。全日本選手権の時の真央ちゃんのショートプログラムとフリーのスケーティングを観た。
やっぱり、凄く元気を貰う事が出来た気がした。気持ちが、少し優しくなったように思えた。
何とか夜中0時前には就寝。


演奏会当日、朝10時にスタジオ予約し発声練習。初めて行くスタジオで会場近くだったのだが、当日、強風のため電車が遅れ、しかもスタジオの場所が非常に分かり辛く、スタジオ到着が10時20分を回っていた。しかし、とても親切なスタジオのスタッフの方で、スタジオが空いているので到着時間から1時間のレンタルにしてくださった。連日の疲労の上にスタジオを探しまわって歩き疲れていたので、本当に有難かった。
発声練習では中々声が出るまで時間が掛かったが、最終リハから実際の演奏まで2時間半はゆうにある事、今日は2曲と歌う曲数が少ないため、調子が出始めた頃に本番が終わってしまう事は十分に予測出来たので、いつもよりもかなりしっかりと発声練習を行った。
会場に到着して、案の定すぐに最終リハ。やはり体が硬くブレスが不足しがちだったのだが、しっかり発声してきたせいか、音域は高低しっかりと出ていたので、後は出番直前までのストレッチ、柔軟体操系でどれだけ緊張を解してリラックス出来るか、と判断した。
お子ちゃま&大人のピアノ発表会の合間に歌うので、子供が沢山いて会場がごった返していたので、早めに着替えとメイクを済ませて少しづつ体を動かし続けていた。

実は、ピアノの発表会なのだが、今回はプロのソプラノ歌手をお招きして1曲歌う事になっているらしい。
しかも、プロのソプラノ歌手が歌う曲は、ヘンデル歌劇「エジプトのジュリアス・シーザー」からクレオパトラのアリア「苛酷な運命に涙を流し」だったので、期待も膨らむというもの(笑)

会場は約200〜300席くらい入る会場。一番後ろの席で軽く動きながら待機していたら、同じ病棟の看護師呑み仲間が息子を連れて、夜勤明けで寝ずに到着(爆)息子がヴァイオリンを聴きたくて連れて来た。まあ、私の歌の時は寝てていいよ〜(激爆)という事で、息子が飽きてしまわないか心配だった(苦笑)
友人と一緒にいたら、何と全然予想してなかったゲスト登場。
ジュリアード卒のヴァイオリニスト(絶句)
聞いてねえぇよおぉ〜〜〜〜〜・・・・・、と呆気に取られた。一気に緊張が高まった。一言御挨拶した。約1年振りの再会になるかな。そう言えば、私の去年のドイツリートの初リサイタルの時は御都合があっていらっしゃれなかったので、今回初めて私の歌を聴いて頂く事になる。
若干、鳥肌モノだった。
演奏会が始まり、看護師呑み仲間は夜勤明けで一睡もしていないのに非常に熱心に子供のピアノ演奏に聴き入っていた。特に小学校5年生のピアノとヴァイオリンのコンビの少女の上手さに非常に感動していた(笑)

「あのリスト弾いた女の子、すごい上手い!!!音大行くのかな???」

と、しきりに質問された。やっぱ、分かるんだな〜〜〜・・・と思った。まあ、まだ小学校5年生だし(爆)音大は・・・、きっと行くんだろうねえぇ(笑)でも、先の事考えるのには早くねえぇ???(激爆)
子供の部終了して休憩後の後半、トップバッターで私が歌う。
休憩時間開始とともに舞台袖にスタンバイした。
ピアニストのY先生と、少しお話しした。
まず、ヴァイオリニストの先生御来場の件。超驚いて緊張した事を話したら、Y先生は、

「今回のあなた、とっても素敵よ!!!って言っておいたから、彼女も期待してたから、頑張りましょうね♪」

と、一言。・・・・・・・・・・。まあ、もうここまで来たら逃げも隠れも出来ないもんな、と思い覚悟を決める。私の次にピアノを弾く御婦人2人が、しきりに緊張する緊張する〜とY先生に訴えていた。Y先生曰く、

「緊張を解す一番いい方法は、笑うのよ!!!」

と・・・・・・・・・(笑)ああ、そうか、と思い思わず私も笑ってしまった。結構、笑顔って緊張が解れるものだと思っていたら、名前を呼ばれた。
会場は、壇上だけが明るくて客席は暗いので、前列1〜2列位しか客席の表情は見えない。ちゅ〜か、私は余り100以上のキャパの会場で歌った事が無い(爆)しかし、ヴァイオリニストの先生の表情は、きっちり見えた。非常に注視されているのが分かった。それだけで上体に力が入り、息が上がってしまうのが分かった。


しかし、今日この演奏会本番まで、やれる事出来る事は、全てやって来た。


誰にどう評価されるかなんて、そんなの歌い終わって結果が出るまで、どれだけ歌えたか、分からないのだ。
私がやるべき事は、歌うだけ。今迄通りに。
流石にバッハの出だしは緊張した。ブレスもギリ。声量も、流石にメゾピアノよりもやや出てしまっているのが分かったが、リピート箇所までは何とか堪えなければならない。
バッハの後半に入ろうという所で、ちょっとした事件が起こった。
お子ちゃまが、思いっきりパイプ椅子を倒した!!!!!(核爆)
音は聴こえたのだが、演奏には差し支える事無く、それどころか私は多少冷静になれたような気がした。バッハ歌曲の後半の低音bが練習やレッスンでもなかなかきっちりと決まり辛かったのに、ちゃんとハマった声が出せたのが分かったから(苦笑)最後のリタルダンドも、いつもブレスが不足する事が多いのに、本番にはきちんとブレスが足りたので不思議で仕方が無かった。パイプ椅子を思いっきり倒してくれたお子ちゃまに感謝しなければならないだろう(爆)
アクシデントが必ずしもマイナスに働くとは、限らないのだ。
ここで多少冷静になれた事で、パミーナは予測していたよりも遥かに歌い易かった。しかし、やはりピアノの発表会なので、会場が非常に乾燥していて、緊張とも重なった事もあり、パミーナのアリアの前半は多少辛かった。ブレスはやはり結構なカンニングブレスが必要となったが、前半のアジリダを過ぎた頃から徐々に声量を搾ってピアニッシモで歌う事に慣れて来た。アリアの最後の方はブレスも十分に続いて、何とか終了。
やっぱり、2曲では丁度舞台に慣れた頃に演奏が終わってしまうものだと感じた。

私の歌が終わって、看護師呑み仲間はいい加減飽きてゴネていた息子を連れて帰った(笑)
いざ演奏が終わってみると、ホッとするやら寂しいやらで、いつもながら複雑な心境になる。嗚呼、演奏聴いてるだけって気楽でいいなあぁとか、もうウィーンに行くまでパミーナのアリアは歌う機会が無いのが寂しいなあぁ、とか。私は、演奏会本番が終わった後の方がより歌いたい気持ちが強くなる。


最後、プロのソプラノ歌手のクレオパトラのアリアを聴いた。
感想は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
余りに自分のクレオパトラと違うので、驚いた。
嗚呼、多分、日本のソプラノは、こうやってクレオパトラ歌うよなあぁ・・・・・と正直感じた。
それだけ。


最後に、ヴァイオリニストの先生に御挨拶に行った。一言、コメントを頂いた。

「とても真面目な方なんだと思って聴いていました。やっぱり、演奏は人間が出ますね」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
どういう意味だろう?????これは演奏会後、呑みながらゆっくりと考える。
会場の後片付けをして、ピアニストのY先生に御挨拶をして、ダッシュで早速呑みに行く。流石に4日間禁酒して演奏会を無事終えた後の冷たいビールは、五臓六腑に染みわたった〜〜〜〜〜・・・・・(滝涙)
この本番終了後の、呑みながら考察が私にとっては非常に非常に重要な時間なのである。
取り敢えず、谷岡先生に御報告メール。勿論、ヴァイオリニストのコメント付きで。
演奏会本番のそのものの出来として、自己評価はレッスンの約7〜8割の歌唱だったと考えている。疲労度と、初めての大きなホールという事を考えると、演奏の出来としては悪くは無く、当然の事ながら課題は多いに決まっているが、次に繋がる要素の多い演奏会本番だったと思う事が出来た。
まず一番の要因は、パイプ椅子が倒れた事件。恐らく、過去、特に去年までの私だったらパイプ椅子の音に動揺して演奏が崩れてしまった事だろう。
去年からの2度のリサイタルで、相当胆が据わったと思われる。この集中力は、非常に大切にして行きたい。
パミーナのアリアは、何とかウィーンのN先生とM先生のレッスンに持って行ける目途が付いた。演奏会の次の日の夜勤で、演奏会に来てくれた看護師呑み仲間に感想を聴いたのだが、パミーナのアリア、後半のピアニッシモの声量でも十分に一番後ろの席まではっきり声は聴こえていた、との事。後は、如何にして発声の美しさを磨くかと、どこまでピアニッシモとロングブレスでこのアリアを引っ張って行けるか、が当面の目標と課題である。今回の本番で初めて歌うパミーナにしては自分自身としては、よくもまあ、あれだけ皆から「違う!!!」と言われていたのに良く歌ったよな〜と思う。人間の開き直りって、案外大切なのかも知れない。

次の演奏会本番は、6月、ヤンクミ一座の、ヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」のクレオパトラのアリア5曲。
プロのソプラノ歌手のクレオパトラのアリアを聴いて、自分は自分で歌うしか無いのだという事だけは、はっきりと確認した。


呑みながら考えている最中に、谷岡先生からメールが届いた。

「ヴァイオリニストの方が仰った事を表す、良い格言がありますよ。【芸は人なり】」

真面目に聴こえたという事は、余り面白みの無い演奏だったのかなあぁ、とか思った。マイナス思考だけれど、自分に甘いのは好きじゃない。


演奏会本番前に、非常に重要な事を谷岡先生と一緒に決定した。
そのため、今、というか今後非常に多忙を極める事となった。
頑張るしかない。


嗚呼、疲れた。

疲労MAX

昨日は、演奏会のリハーサルだった。
一昨日は一晩中手術後の患者と夜明かし。リハーサルの時間が午前中なので慌てて仕事を終わらせて、速効帰宅して、全身せんねん灸尽くしでさっさと寝た。
しかし、昨日の朝目が覚めると、まず全身の関節が痛い、喉が痛い、ダルい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、37.8℃。
今日無理してリハーサルに行って出演者に風邪を伝染し、疲労も取れずに、ボロボロの演奏会本番を迎える・・・とゆ〜シチュエーションは是が非でも避けたい、とゆ〜事で、Y先生に早速メールをして、本日のリハーサル欠席をお願いした。
一安心して目が覚めたら、夕方の4時だった・・・・・(絶句)

昨日の、抗生物質やら消炎剤やら解熱剤やら去痰剤やらが効いたせいか、今日も起きたのは昼過ぎだったが、昨日に比べりゃ、まずまず好調。余り無理しない程度にスタジオ練習に出掛けた。

最近、ミルヒー先生のレッスンを御無沙汰している。去年のヘンデルのリサイタル直前のレッスンが最終。最近少しづつ夜勤生活にも慣れて来て、少しづつ音楽の勉強の量やら質を元に戻そうと試みている。
実は、ミルヒー先生からヘンデル後の課題に出されていたのが、モーツァルト歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」のフィオルデリージのアリア「Come scoglio」である。このアリアの譜読みをようやく開始し始めている。勿論、今年6月のヤンクミ一座演奏会でのヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」のクレオパトラの新しいアリア「Non, disperar」をレッスンして頂かなければならない。けれども、やはりフィオルデリージの「Come scoglio」は、ミルヒー先生もレパートリーとして御自身が歌っていらっしゃるアリアである。ウィーンのN先生には、声質上既に私のレパートリーとはならない事を指摘されているので、この曲のレッスンを受けられるとしたら、ミルヒー先生以外にいらっしゃらない。
数日前から、コヴェントガーデンのカバリエの録音を聴いたり、数年前に録画したグラインドボーンの「コジ・ファン・トゥッテ」の抜粋のビデオを見たりしていた。
「Come scoglio」はとても大きなアリアだ。レチタティーヴォも長いし高度な表現力が要求される。しかも、超高難度のアリア。1オクターブ以上も音域の変動が幾つもあり、最高音は3点Cである。アジリダの音程も微妙な正確さを求められる。そして何よりも、ドラマティック・ソプラノが歌うアリアなので、強靭で伸びのある声が求められる。今のこの疲労MAXの状態の自分に、しかもウィーンのN先生に私のレパートリーにはならないと指摘されているのに、例え気持ちだけで練習して歌う事が出来るのか。いや、歌えるかどうかは自分自身には良く分からない。でも、ミルヒー先生が以前私に、

「あなたならきっと歌えるわよ!!!だって、こんなに難しいヘンデルのアリア、リサイタルで歌えるじゃない!!!」

その、ミルヒー先生の言葉を信じて、ミルヒー先生のレッスンはとっても遅れてしまったけれども、これからフィオルデリージのアリアの勉強を続けて行こうと思う。誰に聴かせる事は無くとも、ミルヒー先生のためにだけでも歌いたいアリアだと思っている。

今日は、最初はベートーベンのイタリア語テキストの歌曲を2曲。大分フレーズが繋がるように歌えるようになって来た。次の谷岡先生のレッスンには、持って行きたい。ただ、低音域(5線の下)が、まだきちんとした綺麗な響きを出せていない。勿論練習も行うけれど、谷岡先生からテクニックを学ばなければならないだろう。
ベートーベンの歌曲は、意外と繊細な装飾音がある。これを軽過ぎず、しかし美しく歌えるようになりたい。きっと、モーツァルトの装飾音とは違う筈だ。これを、ウィーンで掴みたい。でも、その前にきちんとしっかり確実に曲を自分の解釈で歌えるようにならなければならない。
ベートーベンの歌曲を勉強していて私が感じる事は、ベートーベンは、いついかなる時も、死を意識していたのではないのか、という事。これは私がベートーベンの曲を歌っていて飽くまでも「直感」なのだけれど、今後ベートーベンの声楽曲を勉強して行くにつれ、この命題を熟考していく必要性がありそうだと確信している。

最後に、演奏会本番曲のバッハ「Bist du bei mir」とモーツァルト「魔笛」のパミーナのアリアをざっと通して、本日は軽めの練習調整で終了♪


実は、先日超久しぶりに、千葉のヤンクミと電話で話しをした。
お互い、家族の健康上の理由で非常に余裕の無い生活をしてはいるのだが、私もヤンクミも、事、音楽に関してだけは絶対に手を緩めない性格で(爆)、私は去年末ヘンデルのリサイタルを開き、ヤンクミは去年末シューマンのリサイタルを開催したそうだ(激爆)
そこで、私のブログをたまに見てくれているヤンクミと、最近はピアニストのブログも非常に多いという話しになった。ヤンクミもまんざら興味が無いワケでもなさそうで、幾つかブログを見てみるようお勧めした。
そして、今日、あるブログを読んだヤンクミから、メールで感想が返って来た。

「ピアノ愛好家のブログですね。私も古き佳き時代のピアニストは好きだし、自分が修行中は苦しい(状況である)事もありましたから気持ちは分からなくもないけど、あまりにも自分勝手なブログですね。自分を反省しない人にレスしても無駄と思います。(このような状況では)密度の濃いピアノは弾けないでしょう。良い悪いはともかく、このブログの人にとってはピアノは食後のデザートのようなものと思います。私はそういった方には構いたくありません。(個人の)楽しみ方に水を差すのも嫌ですから。
ただ、取り組む以上は甘えてはいけないですね。私の愛するショパンやドビュッシーなどの作品は、それ相当の覚悟で挑むものです!
私は密度の濃いピアノを弾く方は応援しますが、某の言い訳をする方は無視します」

と、私のブログの文面など及びもつかないような超シビアな厳しいご意見が返信されて来た(核爆)
やはり、真の音楽家、演奏家たる者、これ位の覚悟、誠意、自律、自らに課す試練、当然あって然るべきでしょおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪と、思わず改めてヤンクミを大尊敬、拝んでしまった(人)(人)(人)
長く、ヤンクミと一緒に演奏活動を続けて来る事が出来て、本当に自分は幸福であると心から実感・認識した。
私もヤンクミも望むものは、上っ面の世辞や演奏内容の出来に関わらない拍手などでは無い。
自分自身が、たった一人の音楽家として強く深く音楽を愛し求めて、日々鍛錬と熟考に精進し、自分とともに自分自身の音楽を成長・昇華させて行く事なのだと、改めて知る事が出来て本当に幸せな気持ちになる事が出来た。
私はとてもこの長い間、どれ程ヤンクミに励まされ、引き上げられ、時には手を引かれ歩みを共にして貰って来た事が何度あった事だろうか。
心から、神とヤンクミに感謝した。
今年6月のヤンクミとの演奏会、今の私の最高のクレオパトラを歌いたい。


今日は、もう一つ大きな喜ぶべき事があった。
とある人間の憶病さと弱さから、私自身に長い間押しつけられ捨てる事も出来ず、保持していた物があった。
今日、ようやくそれを本来の持ち主の元へ、叩き返した。
これでようやく私は、解放される。
忌まわしい、不吉な、不敬な、憶病な、無責任な、低俗な、決して認めるべきでは無い人間に今後例え何百回輪廻転生したとしても、決して相まみえる事の無いよう、その負債を叩き返した。
これでもう、自由に歌える。
スザンナでも、ツェルリーナでも、ジルダでも、ヴィオレッタでも。

これから、夜勤の疲れが取れたら、少しづつ頑張って行こう♪


リハーサル。

朝起きて(昼?)から、風邪気味。天気良かったし多少暖かかったのに、クシャミが止まらず。最近は、ど〜しても、スタジオ予約時間30分前ギリでないと目が覚めないらしく、目覚まし時計も無意味(溜息)夕方から都内で今月の演奏会のリハーサルを、本番会場で希望者だけ募って行うという事で早速行く事にした。今回演奏会で歌うホールは、お初。去年Y先生のお教室演奏会聴きに来た事はあるのだが、自分が歌うのは初めてである。慣れないホールで歌うのに一番困るのが、響き方。私は新しい場所に慣れるのに時間のかかる方で、どうしても響きを確認しながら、自分の声の響きを聴きながら歌ってしまう。多少なりとも場馴れしておかなければならない。

先にスタジオで2時間半練習。今月の演奏会本番のバッハ歌曲とパミーナのアリアはもう暗譜出来ているので、今日はウィーンのN先生とM先生のレッスンに持って行く予定のバッハ「シュメッリ歌曲集」、ベートーベンのイタリア語のテキストの歌曲を2曲づつ練習してから、最近御無沙汰しているミルヒー先生のレッスンに次持って行く予定のモーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」のフィオルデリージのアリア「Come scoglio」の音取りを行った。演奏会に歌うバッハとパミーナは、一番最後に軽く2回づつ通して歌った。クシャミが中々止まらないのと、少し寒気がしたので、余り気張って声を出せない。無理せずどの曲も軽めにレガートにブレスを繋げて歌うようにだけ練習する。風邪気味の時は、やはり中高音域が最初辛い。でも、不調の時の調整の仕方が本当に上達したなあぁ・・・と思った。去年の7月の千葉での演奏会で風邪で喉を痛めて本番に立った時から、調子の悪い時の練習方法に大分慣れて来た。ウィーンのM先生から指摘頂いたように、

「演奏中に体験なさったテクニックもあったのでは、と推察致します」

と、本当にM先生のお言葉通りになったなあぁ・・・と思った。まあ、私の場合は演奏会直前に、体調バッチリ絶好調!!!みたいな事はほぼ望めないので(超苦笑)、最低限度声帯に問題なけりゃ良しとするっきゃないとゆ〜所が落とし所か(汗)
バッハ「シュメッリ歌曲集」と、ベートーベンのイタリア語歌曲は、早く谷岡先生のレッスンに持って行きたいので、こちらは急いで曲に慣れなければならない。でも、バッハ「シュメッリ歌曲集」の私が選んだ2曲は、大分慣れてメロディやリズムも掴めて来た。初見曲なので大変だけれど、その分思い入れも十分にある。ベートーベンのイタリア語歌曲2曲は、私の好きな歌手、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターが歌っている録音で勉強している。日本ではぼ演奏されないであろう珍しい曲ではあろうが、ウィーンのN先生やM先生が知らない曲って事は無いので、ウィーンのレッスンに持って行くのが楽しみ♪ま、難しい曲だけどね。
今後、ミルヒー先生のレッスンで歌う予定のフィオルデリージのアリアは、ホントに音取りから始めた。曲自体は良く知っていて、モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」の全曲CDも持っているし、何よりも私の尊敬し敬愛するソプラノ歌手、レオンティン・プライスが得意として歌っているアリアである。が、最近はヘンデルとパミーナに入れ込みっ放しだったので、丁寧に音取りから始めなければならない。風邪気味もあって、多少音取りは辛かったが、地道に練習して行くしかない。でも、私は、地道な練習が大好きだし、大得意♪
最後にバッハとパミーナをザッと2回づつ通した。この2曲は、自分一人で歌い込むという段階では無いと自分自身考えているので、飽くまでもY先生とのリハーサルと本番で、ピアノ合わせ通り歌えればいいなあぁ、と考えているし、暗譜も確実なので、軽めの調整で行く。


リハーサルを行う本番会場に行く前に、薬屋さんで、カコナールとせんねん灸のビックサイズ(激爆)を購入して、青森の親父の病院に書類を郵送したり入院費を振り込んだりという煩雑な作業を行っていたら、本番会場でゆっくりあったかいコーヒーを飲んでいるヒマすらなかった(涙)

早速会場に到着。既に、2〜3人のお子ちゃまがピアノとヴァイオリンを弾いていた。お子ちゃまが終了してから、すぐ私に振られた(笑)
会場は結構な広さがある。300人位は入るのかな。お子ちゃまのピアノやヴァイオリンを聴いていて、割に響く会場だなあぁ〜〜〜とは思ったけれど、私の場合、天井の低さが若干気になった。だって、そんなに高くはないけれどステージの上で歌うので、天井はなるべく高い方が私は好きなのだが・・・と、我儘ぶっこいている場合でも無い。
一応、一人2回通し練習とゆ〜事で、1回目開始。お子ちゃま達の視線が集中する。御年配の方々の視線は職業上も相当慣れているのだが(激爆)、お子ちゃまの視線には、若干、引いた(自爆)
バッハ歌曲の最初の歌い出し「Bist du bei mir」と歌い始めた時に、予測していたよりも非常に響くので、超ビックリしてしまった(誤爆)とゆ〜訳で、1曲目のバッハは、ピアノと合わせてリハーサル、というよりは寧ろ、会場の声の響き確認作業に終始してしまった(滝汗)嗚呼、Y先生、ゴメンなさい(滝涙)
バッハ歌曲通した所で、自分って声出し過ぎぢゃね〜か???とかなり反省した。リハーサルはもう一回あるから、なるべく声量をセーブして行こう。
2曲目のパミーナのアリア、これもいつものレッスンやピアノ合わせに比べたら、会場の自分の声の響きを聴きながら歌ってしまっていたので、どうしてもテンポが段々遅くなってしまい、ブレスが続かなくなってしまった。しかも、この会場での自分のパミーナで歌う高音域を確認するのが初めてなので、アジリダの部分の声の響きで多少戸惑ってしまった。もっともっとピアニッシモでアジリダ歌えなきゃダメだなあぁ〜〜〜・・・と。やはり自分の声の響きを聴きながら、尚且つ緊張もしているし、初めての会場に戸惑ってもいるので、兎に角ブレスが持たない。休憩時間に少し対策を練る事にした。

お子ちゃまが2度目のリハーサルを行っている途中に、オバサマ軍団が御入場あそばした(笑)オジサマも少数いらっしゃった。う〜ん、このメンバーでどのよ〜なピアノ演奏が聴けるのか、ワクワクして来た(爆)いや、顔には出さなかったけどね。
お子ちゃまのリハーサルが終了してから、最初に私が2度目の通しを行った。何とな〜く、いつもの職場に沢山いらっしゃるお年頃の方々に囲まれると、妙にリラックスするとゆ〜怪現象(猛爆)

1曲目のバッハ「Bist du bei mir」も、落ち着いてY先生とのピアノ合わせくらいの声量に落としたら、途端に歌い易くなった。結構響くから声量は必要ない気がした。声量を必要最低限にして、その分前回Y先生とのピアノ合わせで指摘されたドイツ語の発音をはっきり発音する事、子音のアタックを確実に取って行く事の方に神経を集中させれば、それで良いのかな???と思った。当然の事ながら、ドイツ語の子音をはっきり発音すると歌詞を丁寧に歌っている印象を与える事にも寄与する効果がある。そして、無駄なブレスが減る、息漏れが少なくなる。ドイツ語の子音の発音は特に、横隔膜の働きと密接な関連があると考えている。2度目のリハーサルは、結構悪く無い♪
2回目のパミーナも、バッハと同じく声量を抑えてなるべくフレーズを前に進めるカンジで歌い始めた。曲の流れは1回目のリハーサルよりもかなり改善されたが、やっぱりど〜しても気になってしまう事が、一つ。折角、今迄高音域になればなるほどピアニッシモの発声で歌っていたのに、非常に響きの良い会場のため、自分の歌っている高音域の発声がピアニッシモに感じられないのだ。これには、チト困惑してしまった。しかし、2度目のリハーサルでは、最初に比較していつもの7〜8割方自分のパミーナに近づけていたので、後はもう本当に自分が会場の響きに慣れるしか無いんだなあぁ〜〜〜・・・と思った(溜息)まあ、初会場にしてはいつもの私としては、悪く無い出来だったと思う。
Y先生からは、

「あなたの好きな音量で歌っていいですよ」

と、一言だけコメント有り。もっと無いのかなあぁ??????????????????????

2回目のリハーサルを終えたので、早速帰って呑み行こう♪と思って帰り仕度をしていたら、私のリハーサルを聴いていたオバサマ方が、

「とっても素敵だわ〜〜♪何だかその世界に引き摺りこまれちゃいそう♪声量もあって羨ましいですね♪先生、いいですねよえぇ〜〜〜♪」

と、Y先生に話されていた。Y先生も、

「でしょうぅ〜〜〜♪」

と、Y先生は、お答えされていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
一人、ドン引きしていた私(滝汗)
バッハもパミーナも、わざわざメゾピアノ〜ピアニッシモの声量で歌ってるのに、それでも声量があるって???まだ、声がデカいのか???そりゃあ、困った!!!!!!!!!!(核爆)
パミーナのアリアが素敵だって???そこのオバサマ、もしかして、今の私が歌った曲、何の曲か知らないのでは・・・ないかな・・・(滝汗)モーツァルトのオペラの、お姫様役ですよっっっ!!!ほんっと〜に素敵ですかあぁ???考え直した方がいいですよおおおぉぉぉ(誤爆)
とか思いつつ、御褒めの御言葉を下さったオバサマ方々に丁重にお礼して、折角だから、オバサマ方々のピアノのリハーサルも聴いて帰る事にした(爆)
う〜ん、去年と変わらず、時々、この曲、いつ先のフレーズに進む事が出来るのだろうか・・・(大汗)と心配しながら聴いていたのだけれど、でもやっぱし、オバサマやオジサマにとって、これ程素晴らしい認知症防止対策プログラム&リハビリテーションは、無いワケでして。
下手をすると、ピアノ演奏よりも舞台上への階段の上り降りの方が危なかったりして。まあいいか、私、看護師だし(自爆)とか思いながらピアノ演奏を聴いていた。

プログラムを見ていたら、最後にプロの声楽家も出演するらしいのだが、歌う曲が何と!!!ヘンデル歌劇「エジプトのジュリアス・シーザー」からクレオパトラのアリア「苛酷な運命に涙を流し」だった・・・・・・・・・・(絶句)
Y先生、私もパミーナよりもクレオパトラの方がいいよおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・(雄叫び)
と、心の中で絶叫しながら、帰宅した。


最近、よ〜やくパミーナのアリアが吹っ切れて来たので、今年ウィーンのN先生とM先生のレッスンに持って行く予定のモーツァルト歌劇「ドン・ジョバンニ」の勉強を再開し始めた。もともとCDの全曲盤は4種類持っている。カラヤン・ベルリンフィル、バレンボイム・ベルリン・フィル、マゼール・パリオペラ、カラヤン・ウィーンフィル。でもDVDは1種類しか持っていなかった。ジェームス・コンロン指揮のDVDのみ。このDVDはドンナ・エルヴィーラ役のキャロル・ヴァネスが好きな歌手だったので購入したのだが、ウィーンのレッスンに正式にドンナ・エルヴィーラを持って行く以上はこれでは勉強が足りないので、カラヤン・ウィーンフィルのザルツブルグ音楽祭のDVDと、ルネ・ヤコープス・フライブルグのDVDを購入し、今はマゼール・パリオペラのVHSを注文中である。最近、夜勤明けで余り眠らずにCDやDVDばっか観てるから、風邪ひいちゃったかなあぁ・・・(涙)
CDのドンナ・エルヴィーラ役は、揃いも揃って強烈パーソナリティ♪アグネス・バルツァ、ワルトラウト・マイヤー、キリ・テ・カナワ、ヒルデ・ギューデン。
DVDのドンナ・エルヴィーラは、キャロル・ヴァネス、ユリア・ヴァラディ、アレクサンドラ・ペンダチャンスカ。
で、これからVHSのキリ・テ・カナワのドンナ・エルヴィーラが届く予定。
本当は、ドンナ・アンナを勉強して歌いたいんだけど、ウィーンのN先生から、

「ドンナ・アンナはドラマティックなので、あなたの役では無い」

と、ハリセンが飛んで来たので(爆死)仕方が無い。
そして、ツェルリーナは大嫌いなので仕方が無い。
ウィーンのN先生から課題を頂いた、ドンナ・エルヴィーラを頑張って勉強しなければならない。
アリアの譜読みは何とか出来てるんだけれど、自分自身の中のドンナ・エルヴィーラ像がまだ、インスピレーションとして湧きあがって来ていない。だから、今後は録音よりも映像を観るようにしていく事と、ドンナ・エルヴィーラというキャラクターに関しては、ウィーンのM先生や、谷岡先生と御相談したいと考えている。
キャラクター的には、ドンナ・アンナの方が大好きなんだけどなあぁ〜〜〜〜〜・・・・・くすん。

でもまあ、今はパミーナの方が先だし(誤爆)

ドン・ジョバンニのDVDを観比べて見て強く感じた事が一つだけあった。
勿論、どの映像の演奏も大変に美しく素晴らしいのだけれど、やっぱりカラヤンの演奏は他の追随を許さない位に群を抜いて美しい演奏だと感動して涙が流れた。
良くも悪くも、カラヤンなのだなあぁ・・・・・と思ってしまった。
特に、アンナ・トモワ・シントウのドンナ・アンナのあのド迫力。これは、中々に不可能だと思う。サミュエル・レイミーのドン・ジョバンニは、まあ、申し分無いのかなあぁ???(笑)フルラネットのレポレッロは、ジェームス・コンロンのDVDでも歌っているのだが、変わらず芸達者。もともと素晴らしい声だし、私のもっているバレンボイムのCDではドン・ジョバンニを歌っているし。

実は、カラヤン・ウィーンフィルのザルツブルグのDVDは相当感動してしまった。尤も、私は事前にカラヤンの最後のザルツブルグ「ドン・ジョバンニ」を含むドキュメンタリーDVDを所有していて観ているから、という理由もある。その映像の中で、特にマゼット役のアレクサンダー・マルタと、ツェルリーナ役のキャスリーン・バトルが、カラヤンからより多くの指摘と修正を受けていたのを見ているからなのかも知れないが、少なくとも、アンドレア・ロストやスンハエ・イムのツェルリーナには、全く皆無と言っていい位ツェルリーナというソプラノの役に対する共感が微塵も生まれてこなかった。どこが魅力なのかすら、理解出来なかった。
しかし、キャスリーン・バトルは我儘と素行不良でMETを干されたとは言え、やはりその声と歌唱力には卓越したものが存在する事、それと、やはり黒人がヨーロッパの主要歌劇場で歌う事に付きまとう様々な困難を思えば、キャスリーン・バトルのツェルリーナは、自己主張も可愛らしさも可憐さも正直さも兼ね備えた、素敵なツェルリーナであると、素直に感動する事が出来た。
これはひょっとしたら、私が再度ツェルリーナに取り組む可能性もゼロでは無いのかも知れない、と考える事が出来た。でも、まだまだ否定的ではある。
マゼール指揮、パり・オペラの「ドン・ジョバンニ」のVHSが届くまでは、その結論は保留とする。理由は、ツェルリーナは恐らくテレサ・ベルガンサだから。ベルガンサのツェルリーナの歌唱次第によっては、今迄私が大嫌いだったツェルリーナに敢えて取り組む可能性も、無きにしも非ずなので♪♪♪


では、これから夜勤に備えて、寝る。



久しぶりの演奏会。

3月5日、久しぶりに生の演奏会を聴きに行った。この日は夜勤明けで、2時間程自宅で仮眠を取ってから都内まで出掛けた。休日に演奏会を聴きに行く時間的余裕は殆ど無い。休日は、練習やレッスンに充てなければならないから。
やっぱり、生演奏はいい。それがどのような実力のレベルの人の演奏会であっても、生演奏は、やはり生物なだけあってそれだけで迫力がある。特に歌は、歌い手の息遣いが直に伝わってくるから。
私が聴きに行ったのは、とある学校の音楽科の発表会。
勿論学生さんなので、お若い方々ばかりだった。ピアノ、声楽、ポップス、オリジナルなど、小さい演奏会ではあったが、多彩なプログラムだった。疲れてはいたが、楽しむ事が出来た。

本当に、演奏というものは客観的な評価というものが非常に重要かつ必要不可欠なものだと実感した。
今回特に考えさせられたのが、曲の「表現力」について。
今回演奏会で聴いた声楽曲は、主にイタリア歌曲だった。
例えどれ程若い演奏者であっても、自分自身が歌い演奏する曲の「表現」について考える事が出来てそれを表現しようとする意志を持って演奏する人間と、自分自身の声の美しさに頼って演奏する曲の内容が見えない人間、これは非常に大きく明確に聴き手に伝わってしまうものなのだ、という事を改めて思い知らされた。
「菫」という歌曲、歌い手が歌いたい表現したい「菫」は一体何色の菫なのか、紫色なのかピンク色なのかブルーに近い色なのか?「菫」が咲いている場所は何処なのか、道端に咲いているのか、花壇に咲いているのか、草原に咲いているのか、岩山の間にひっそりと咲いているのか?
「私は心に感じる」という歌曲、歌い手自身が曲から一体どのような「心」を「感じ」ながら歌っているのか、悲しみなのか、苦しみなのか、憂鬱なのか、愛情なのか?
それを歌い手が自分自身で想像して方向性と意思を持って詩人の詩に曲を付けた作曲者の意図をくみ取るよう常に注意力と集中力を働かせながら自分自身が歌う曲に取り組む事、それが演奏者の大きな資質の一つである事が、客観的に見えた気がした。
まず、演奏者自身の感性と想像力。
それが感じられない演奏、見えて来ない演奏は、はっきり言って、つまらない。

私が去年ウィーンのレッスンでN先生とM先生のレッスンでモーツァルト歌曲「菫」を歌った時に、M先生に歌う前に尋ねられた事をはっきりと思い出した。

「このモーツァルトの菫って、誰の事???」

勿論私は菫の花だから女性だと思っていたのだが、それは違った。M先生から、詩の内容を良く考えて曲の情景を考える事、それが「アナリーゼ」だという事を教わった。音大の机の上だけが勉強の場ではないのだと。

今回の演奏会で、非常に強く実感させられた。
もう一つ、自分の声の質や、僅かな技術力の差に胡坐をかいている人間の演奏は、実際に見えてしまう、聴こえてしまうものなのだという事。
もう4〜5年前、私の演奏会を聴きに来た、全くクラシック音楽を知らない看護師の後輩が、

「歌って、その人の人間丸ごと見えちゃうものなんですね」

と言われた事があった。自分で歌っている時には勿論そんな事は気に留めている余地なぞ無いのだが、今回の演奏会を聴いてそれを本当に認識させられた。
確実に、演奏者の技術だけが聴き手を納得したり感動したりさせられる要素では無いな、という事を今回改めて強く感じた。
無論、必要最低限の技術が不可欠である事は今更私が言うに及ばない事ではあるのだが。


3月6日は休日で夕方からスタジオ練習。
前日の夜勤明け演奏会で多少疲労が強かったが、やっぱりどんなものでも生の演奏会から受ける刺激は大きい。仲間内の聴かせ合いでは無く、きちんと外部の人間に演奏を提供するという、自分自身の演奏、歌唱を不足ながらも一つの作品として公の場に提供するという事の緊張感と集中力。日頃の仕事の蓄積疲労から、随分と奮起を促されたカンジ(笑)
疲労感が強い割には、3時間しっかりみっちりスタジオ練習出来た。
今年ウィーンのレッスンで、コンチェルトハウスのB先生のレッスンに持って行く予定のシューベルト歌曲6曲。「漁師の秘訣」「子守唄」「ミニヨン」「君は我が憩い」「ある魂の声」「無限」
今一番の難関は、「子守唄」「君は我が憩い」のロングブレス。正直、シューベルトの「子守唄」が、こんなにも歌う事の困難な、非常に難曲であるという事を、ちっとも微塵も想像だにしていなかった。
ちなみにこのシューベルトの「子守唄」は、去年ウィーンのレッスンでB先生から出された「宿題」なのである(自爆)
久しぶりに深い集中力で練習出来たと思うし、いつもよりも練習後の疲労を感じなかった。
最後に、今月演奏会で歌うバッハ歌曲とパミーナのアリアを、ざっと通した。バッハの歌曲は子音のアタックに留意しながら、ブレスの位置でしっかりと息を吸うようにして、最後までブレスが切れないように。
パミーナのアリアは・・・・・もうただただパミーナのタミーノへの愛に対する、死と向き合う程の悲しみを、一本の細い絹糸のような流れで歌い紡ぐ事だけを考えている。
ピアニストのY先生の御指摘通り、余計な事は一切しない、総てモーツァルトにお預けする、良い事も悪い事も、全て。
自分的には、もっともっと練習に時間を割きたいが、今はこれが限界。
自分自身に与えられた時間を最大限有効に使って勉強、練習して行くしか無いのだから。


実は、先日夜勤中に、私のリサイタルを聴きに来てくれた仲良し看護師と、ある重要な話になった。
まだこの話は、他の誰にも話していない事である。先生方々にも。
今後の私自身の大きな課題、または目標になるかも知れないが、まだ自分自身決めかねているので、いずれ決心がついたらブログに綴って行きたいと思う。


連続夜勤の真っ最中なので、とても疲れている。
次の休日は、Y先生とのリハーサル。体調を整えないといけない。
これから、せんねん灸タイム。


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