晴れの日はANDANTE

私のライフワークである歌曲やオペラ、日々の練習やレッスンについて、気ままに綴っていきます。

2010年04月

ヤンクミ一座、始動。

一昨日、約1年振りにヤンクミとのピアノ合わせに行って来た。
何しろ、片道約3時間弱時間がかかるので、非常に疲れた。ピアノ合わせの時間の3倍以上の時間、電車やらバスやらに揺られている。流石に電車の中で、寝た。


ヤンクミ宅に到着したら、大正浪漫風の和装姿で出迎えられた。和装のヘンデル、結構イケてるかも(笑)
ヤンクミ宅に到着して一息付いて、早速ピアノ合わせを行った。
まずは、楽譜の確認から。
今回、ヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」クレオパトラのアリア5曲に関しては、楽譜だけヤンクミに送って、録音は敢えて送らなかった。いつもなら音源も一緒に送るのだが、今回特に私が歌うクレオパトラに関しては、多くの録音の歌手の歌唱とは非常に大きく異なるクレオパトラだからである。
私の歌唱法や発声が特殊だという意味では無く、寧ろ、ミルヒー先生のオーダー通りの発声と私の解釈・分析したクレオパトラが、他のクレオパトラを歌っている歌手達とは、大きく異なる、という事である。
なので、今回特にミルヒー先生からは、

「ピアニストには予め、普通のクレオパトラの歌い方とは全く違う歌い方をするという事を、ちゃんと前もって言っておいた方が良いと思うから」

と指摘されていた。
まあ、ヤンクミの場合はその点に関しては余り大きく心配はしていなかったのだけれど。
楽譜の確認、テンポ、ブレスの箇所、ダ・カーポの装飾音、実際のべーレンライターの楽譜には指示記号が無くても私の歌い方について若干の補足を説明した。特に、レチタティーヴォに関しては、センテンス毎に内容が変わる度に、実際の休符よりも若干の「間」を取る。それが非常にオペラとしての「演技」を演奏者に意識付ける、または聴き手に感じ取って貰う効果的な方法だと、私自身考えたからである。


今回は初回のピアノ合わせという事もあり、まずは全体的な擦り合わせを行う所から始めた。
ヤンクミの伴奏と私の歌唱の最も大きな相違点は、ヘンデルのオーケストレーションのテンポであった。曲によって異なったが、ヤンクミの伴奏のテンポと私の歌唱のテンポが、曲によってほぼ真逆だった(苦笑)

「Non, disperar」「Tu la mia stella, sei」は全体的にヤンクミの伴奏のテンポが緩やかに捉えられており、「V'adoro pupille」「Venere bella」はヤンクミの伴奏のテンポが早めに捉えられていた。
これに関しては、私からヤンクミに、アリアの内容や場面の光景要素について若干の補足を行った。
「Non, disperar」は、トロメーオを嘲笑いからかいながら歌われるアリアである事、「Tu la mia stella, sei」は、クレオパトラがセストに対して、自分の代わりにトロメーオを殺しちゃってくれたら儲けもの、というような内容のアリアである事、これらの事から、軽めのダンスを踊りながら歌えるテンポやリズムで演奏したいという希望をヤンクミに伝えた。
「V'adoro pupille」は、クレオパトラがシーザーを誘惑してモノにしようという場面で、カーペットに包まれて魅惑的な香りとともにシーザーの前に登場するので、極めて落ち着いたテンポで、飽くまでも全体的な音楽としてメゾピアノ〜ピアニッシモの音量で演奏したい事、「Venere bella」は一見非常に音楽の流れが動的な音型になっているように思われるが、このアリアは実際のオペラの上演場面構成としてクレオパトラが入浴しながら肢体を磨きあげながら歌われている事が多いので、アジリダの場面も含めて音楽が停滞しない程度の落ち着いたテンポで歌いたい事を説明した。
ヤンクミ自身、音源が無い状態でアリアの楽譜だけ見て伴奏の練習をしていた時には、実際にどの程度のテンポで伴奏されるべきなのか非常に迷った、とのコメントを貰った。
勿論、私はヤンクミに、ヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」のオペラの粗筋や楽曲解説や歌詞対訳を送ったのだが、ヤンクミ自身が今迄耳にした事のあるクレオパトラの歌唱や声質も含めて、やはり私の歌唱は結構想定外だったようである。
しかし、私自身の歌唱とは非常に掛け離れた音源をヤンクミに事前にお渡しするよりなら、実際のピアノ合わせの時間を増やしたり回数を増やしたりする方が、遥かに効果的であると私が判断した。
「Se, pieta」に関しては、特にレチタティーヴォに関して細かい打ち合わせを行った。レチタティーヴォの流れとして、前回のブログにも書いたが、センテンス毎に、メゾピアノ〜台詞の喋りの強調〜メゾフォルテ〜フォルテ〜フォルティッシモ〜スフォルツァンド〜ピアニッシモの流れで歌う事。
フォルテ以上の強さを以って歌う箇所のピアノ伴奏は、ヘンデルというよりも寧ろベートーベン程の力強さを以って伴奏して欲しいという、例外的な希望もお話しした(笑)アリアに関しては、非常に重厚に歌うし声量もセーブしない予定なので、ごく自然な流れで歌った。この「Se, pieta」に関しては、私自身とヤンクミの見解が割と自然に一致していたように考えられる。


ヤンクミから非常に面白い、というか貴重な御意見を頂く事が出来た。
ヤンクミが殊更お気に召して頂けたのが「V'adoro pupille」だった。しかも、ヤンクミ曰く、

「非常に、とっても女性らしい女らしい、妖艶なクレオパトラ。女性の武器を使ってシーザーを誘惑しようとするクレオパトラが見えてくる歌唱だと感じた。他のクレオパトラって、もっとコロコロあっさり歌ってる歌手が多いと思うけど。とてもしっとりとしたクレオパトラだと思う」

との事(核爆)
流石にここまで褒められると、相当に恥ずかしいしドン引き状態だったが(激爆)


ただ、私自身、クレオパトラを「絶世の美女」とは考えていないし、美しいクレオパトラを歌うつもりも毛頭無い。私はどちらかというと、化粧を剥いだクレオパトラは実はトンでも無い不細工だったかも知れない、とさえ考えている。
以前、某テレビでクレオパトラの特集が放映されているのを観たが、クレオパトラは幼い頃から、当時のエジプトの図書館に通い多くの書物を読み漁り、特にメイクや香水に関する研究を熱心に行っていたという史実があるのだそうだ。
シーザーやアントニウスを迎え入れる時、部屋中に薔薇の花弁を敷き詰めたという逸話もある。
これは、イチ女の意見だが、ほんっと〜に絶世の美女だったら、分厚い化粧するか?????スッピンで勝負しないか?????(爆死)クレオパトラのスッピンの素顔を見た事のある人間の記述って、存在するのだろうか?????(猛爆)
兎に角、私のクレオパトラ考察は隅に置いといたとしても、ヤンクミに、私のクレオパトラの意図を超えて歌唱でクレオパトラの美しさが伝わったのだとしたら、これはまさに「瓢箪から駒」である(苦笑)


ヤンクミから御感想を頂いた。

「去年よりも更に表現力が向上した。バロックをきちんとしっかり勉強する事によって、ここまで表現力がしっかりと身に付くのかと驚いた。でも、やっぱりバロックは音楽の基本だと思う」

との事だった。
私自身、殊更表現力に拘っているという訳でも無い。確かにクレオパトラを自分自身の表現で歌うという事は私にとって非常に重要な要素である事には変わりは無い。
しかし、一番重要な事は、ヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」というオペラに対する愛情、熱意、クレオパトラを始めとして、クレオパトラだけでは無くその他の全ての登場人物に関する分析、解釈。そして、今私が所有している4種類のCD全曲盤と3種類のDVD映像を暇さえあれば観たり聴いたりする事。その演奏の違いを実際に感じ取って、その中から自分の演奏や歌唱に非常に有効であると思われる要素を、セレクトして行く事。
総て「攻め」の要素がプラスに働いただけの事なのかも知れない、と考えている。


そもそもこの「エジプトのジュリアス・シーザー」という物語は、何が発端だったのか?

何故、シーザーはエジプトに来たのか?ポンペイウスを追って。
何故ポンペイウスはエジプトに来たのか?ローマで、シーザーvs元老院との戦いに敗れて、過去にプトレマイオス王(トロメーオの父王)の戴冠を行った事により、シーザーとの戦いの援軍を乞うため。
トロメーオは何故ポンペイウスを殺したのか?シーザーに着く方が政治的に有利とアキッラに唆されて。
クレオパトラは、弟であり夫である色恋にしか興味の無い幼い暴君トロメーオと仲が悪く、父親程の年上のシーザーを政治的後ろ盾にする事によりエジプトの王権獲得の希望と、幼稚な年下夫トロメーオにウンザリしていた所にシーザーの大人の男の魅力を見出す。
息子セストよりも年下の暴君トロメーオに夫ポンペイウスを殺されたコルネーリアは怒り狂い、自分よりも年下の暴君に父を殺されたセストは復讐を求めて、侍女リディアに化けたクレオパトラの策略に乗る。ローマでは政敵であるシーザーと相対し、同盟を組むはずだったエジプトのトロメーオの裏切りに合い、ポンペイウスを謀殺され孤立したコルネーリアとセストの心境とは、どのようなものであったのか???
コルネーリアの美しさにしか興味の無いアキッラは、暴君トロメーオにウンザリしながらもシーザー暗殺にも加担する。
恐らく役柄や従者としての位置関係や服装から、エジプトの神官レベルの従者であると私が推測するニレーノは、クレオパトラがシーザーの援助とローマの後ろ盾を得る事により、プトレマイオス朝の存続実現のために陰ながら暗躍している黒子。
執拗なトロメーオとアキッラの追求に合い、亡き夫ポンペイウスよりも身分が低いと考えているエジプト人男に翻弄され続けるコルネーリアは、徐々に正気を失っていく。
シーザーの政治的後ろ盾と愛情を得たクレオパトラと、クレオパトラからもコルネーリアからも愛情を得られないトロメーオの、血縁者一族同士の、エジプト王権を奪い合う愛憎と骨肉の争い。
一度はエジプト軍に敗走を喫したシーザーの、奇跡的生還。
コルネーリアをトロメーオに横取りされそうになり、怒りトロメーオを裏切ってクレオパトラに付いたアキッラの戦死。
父親ポンペイウスの復讐を果たしたセスト。
トロメーオの死によって、エジプトの王権を手にしたクレオパトラ。
シーザーの政治的後ろ盾と愛情を得るために、エジプトをローマの属州に乏しめたクレオパトラ。
エジプトをローマの属州とし、クレオパトラという愛人を得た、シーザー。


私が歌いたいのは、シーザーとクレオパトラのプライベートなラブストーリーでは無い。
政治的背景と同族の因縁と謀略と欲望に渦巻く、総大な歴史スペクタクルの中の一人の人間としてのクレオパトラを、歌いたい。特に、クレオパトラとトロメーオの、掴みあい髪の毛をむしり合い地べたを這いずり回る程の同族の骨肉の狂気の愛憎劇なんて、これ程までに素晴らしいシチュエーションは無いとすら感じる位に興味をそそられる。歌うのが楽しくって仕方が無い(笑)


シーザーがブルータスを始めとする部下に暗殺されてもクレオパトラは生き、アントニウスの愛人となり、ローマのアウグスティヌス帝の怒りを買い、闘いの最中、毒蛇に自らの腕を噛ませて自殺するクレオパトラの未来を、ヘンデルは、音楽としては描く事は無くとも見通しながら、このオペラを一個の珠玉の作品として書き上げた。
オペラを量産し続けながら、その忙殺されつつあった作曲家人生の中でも、多くの愛情を注ぎつつ。
ヘンデルの音楽は、憎しみと狂気であっても、まさに美しい天上の音楽である。

これ程までに、劇的なオペラが存在するのだろうか???と、本当に考えている。


先日、湯島天神で学業成就のお札とお守りを購入して来た!!!
音楽の、学業成就♪


さて、次のヤンクミとのピアノ合わせまで、勉強勉強♪

まともな練習

6日連続夜勤(3連続当直)×3クール終了と、親父の借金弁護士依頼問題の、相当な過労の蓄積により、本日17時にようやく覚醒。体がダルくて重くて、動きゃしない。

スタジオ練習は、19時〜22時。幸い、今日は近所のスタジオ。
ゆっくり起きて、まずはミルヒー先生のお誕生日プレゼントのブーケを注文・発送するために、花屋さんへ行った。薔薇入りの淡いピンク色でコーディネイトしたブーケを注文。無事、ミルヒー先生のお誕生日には到着予定。


で、スタジオに向かった。
流石に体が超ダルダル&超重いので、発声練習では殆ど声も響かない。当然だ。
クレオパトラのアリア5曲歌っているうちに何とか発声を調整出来れば、と考えて、発声練習は早々に切り上げた。
明日の、ヤンクミとの初ピアノ合わせで、まずまずの調子で合わせる事が出来れば、大体の方向性が調整出来て擦り合わせが出来れば、後は6月までヤンクミとの調整を入念に行う事で、お互い練習して行く事が出来る。
そ〜ゆ〜意味では、ヤンクミに対しては殆ど心配していない。何しろ、もう10年近くの付き合いにもなるし、私の歌の良き理解者の一人である。
何よりも、私が曲をどう表現したいか、曲をどう歌いたいのかを察知し感じ取る能力に関して言えば、ヤンクミは非常に卓越した感性を持っていると、私は確信している。


今日は、クレオパトラのアリア5曲を通して練習。
「Non, disperar」はまだ慣れていないせいか、どうしても上下のポジションが上手く取れない事が多い。しかも、もっとレガートに柔らかく軽快に歌いたいのだが、下手をすると、ミルヒー先生曰く「抜いて」歌ってしまいがちなので、注意深く出来るだけ今のうちはしっかり声を出して歌う事を心掛ける。今一つ音程が不安定な部分もあるので、今後演奏会本番までの一番の課題になるのはこの曲である。
「Tu la mia stella sei」は、去年のヘンデル・リサイタルで非常に苦労した曲だっただけあって、今回は非常に自然に歌えていると考えている。但しこの曲は、符点のリズムをかなり硬めにきっちりと取って歌わないとピアノ伴奏とずれてしまう箇所が幾つもあるので、リズムを正確に歌い込む必要性はまだまだ非常に大きい。
「V'adoro pupille」に関しては、去年のヘンデル・リサイタルの時よりも大幅に歌唱を変える事にした。まず曲全体をメゾピアノ〜ピアニッシモで歌う事に決めた。これはミルヒー先生には相談していない。自分の判断で歌唱を変える事を決めた。幾ら尊大で策略家で不遜な女王クレオパトラであっても、このアリアだけは非常に美しく歌われなければならない。去年のヘンデル・リサイタルではこの事に関する入念な解釈・分析・配慮がなされていなかったまま、リサイタルで歌ってしまった。これを、どうしても変えていかなければならない。演奏会本番までの間でどこまで出来るのかは不透明だが、後2ヵ月弱、出来る限りの努力をしてみる所存である。
「Venere bella」に関しては、レチタティーヴォも含んだ全体的な歌唱としては、去年のリサイタルでも比較的相性の良かった曲なので、今度の演奏会でもこの流れで曲全体のフォルムを整えてクレオパトラらしく丁寧に歌って行く事で良いと考えている。但し、この曲の後半のアジリダの音程が非常に複雑なので、音程、特に半音の高低に非常に慎重に注意深く練習を入念に続けて行く必要性が高い。特に5線の上の音で、若干音程が低く聴こえる事が多い。これは非常に避けたい。アジリダはロングブレスだし非常に楽な事とは決して言えないのだが、このような非常に難易度の高いフレーズを丁寧に練習して、一歩一歩実力や技術力を向上させていく練習を自分自身に課して行って行く事、これが私にとっての歌う楽しみ、醍醐味でもあるのだから。
「Se pieta」に関しては、今回新しくレチタティーヴォを付加える事にした。これがまた非常に歌唱力・表現力が必要なレチタティーヴォ。何度も何度もDVDを観て、只管考え続けていた。バランスの取り方。感情的になって歌う、又は感情移入のみで歌ってしまうと、全く平坦で面白みが無く聴こえてしまい非常につまらないレチタティーヴォになってしまう。これを避けるためにも、クレオパトラの歌詞のセンテンス毎に、テンポや強弱を細かく駆使しなければならない。基本的にレチタティーヴォのバランスとしては、メゾピアノ&レガート-台詞の強調-メゾフォルテ-フォルテ-フォルティッシモ-スフォルツァンド-ピアニッシモ&レガート、という構成にした。この歌唱を演奏会本番までに徹底的に練習して確実にこなせるようにならなければならない。でなければ、このアリアが、活きてこないと私自身が分析・解釈しているからだ。今後の練習に非常に力を入れなければならない。アリアに関しては、余り続けて頻回に練習し過ぎてしまうと、声帯にかかる疲労や負荷は計り知れないので一度だけ通して歌ったが、恐らくこのまま下手に弄り回さない方が良いと判断したので、サラッと終らせた。


今日は、とっても疲れていて体力的にも厳しい3時間スタジオ練習だったけど、あっという間に3時間が過ぎてしまった。久しぶりにマトモに声を出して歌ったので、多少の声帯疲労もあるのだけれど、ここ最近では一番精神的に充実した練習だった。
こういうふうに、自分で納得できるくらい歌う事が出来ると、何よりも精神的に心理的に、非常に安定する。歌う事によって多少疲れたとしても、今の私にとっては、歌う事以外の生活状況が、酷く理不尽で受け入れ難い状況ばかりが続いているので、歌う事による多少の疲れなんか、ちっとも苦にならない。


今日は久しぶりにマトモに歌えて、本当に嬉しかった。
明日の、ヤンクミとのピアノ合わせのため、もうそろそろ休む。
今日は、ぐっすり眠れそうだ。


渡る世間は、鬼だらけ。

今月、6日連続夜勤(3連続当直)×3クールという地獄の勤務がようやく終了。


しかも、その激務の真っただ中に、トンでも無い事態発生。
親父の借金問題が、ついに弁護士に依頼しなければならない事態に発展してしまった。
相談出来る人間なんか誰もいない。
自分自身のの迅速且つ適切な瞬時の判断能力で、今後が大きく左右されてしまう。
人間の欲とは、本当に、限りも終わりも無いらしい。
寒気がするし、反吐が出る。
人間嫌いになりそ〜だった。
ただ、ネットで探しまくった法律事務所の弁護士さんが、非常に良心的で誠実な方だった。
私の事情を長時間聴いて下さった上に、破格の弁護費用で依頼を受けて下さった。
捨てる神あれば、拾う神あり。
取り敢えず、もうこのウンザリするような自分の人生と世の中に未練のカケラも無いが、親父の借金問題がカタつくまでは何とか生きてるしか仕方が無いらしい。
無責任、自己中心的、欲の皮のつっぱった人間なんざ、大嫌いだ。
この借り、次生れて来た時に、み〜んな纏めて叩き返してやる!!!!!


そ〜ゆ〜ワケで、3連続当直の中休日も、スタジオ練習を行ったものの、全くと言っていい程練習にならなかった。
時間を無駄にしてしまった。
本当に本当に貴重な、練習時間を。
明後日には、ヤンクミとの、クレオパトラの初ピアノ合わせがあるのに。
演奏会本番までに、もう2ヵ月を切っている。
でも、もう焦ろうにも、焦る時間的余地すら無い。
だから、もうこれ以上無理しようにも出来ない。
今は、夜勤明けの日は、夜勤勤務終了後、出来る限り近くの日帰り温泉に出掛けて、とにかく身体的・精神的疲労を緩和出来るように努めている。

温泉のお陰で激務の割には体調不良を何とか免れ、これから新しく始める事のために、ようやく楽譜を購入しに行く事が出来た。
夜勤明けで本郷三丁目まで行くのは、遠かった・・・・・。
取り敢えず、まだ入手していない楽譜や録音に関しても、情報収集だけは出来た。
手元にある楽譜については、今コピーして楽譜を制作中。
録音も、なるべく時間のある時には、寝ながら睡眠学習を行っている。
明日から、本当に久しぶりの2連休。
久しぶりに、マトモに練習・勉強出来そうで、とっても嬉しい♪


考えてみると、自分は何だかんだ言いながらも、非常にエネルギー・ポテンシャルが飛びぬけて高いと思う。
私には、
「歌って、演奏して、燃え尽き症候群」
的な部分が、殆ど無い。
逆に、歌っていない時の方が多種多様な雑事に煩わされている事が多く、歌っている時・歌える時の方が、身体的にも精神的にも、問題が少なく余地がある状況である事が非常に多い。
よくもまあ、この状態で、新しい事に挑戦しようと思えるものだなと、つくづく自分自身を不思議に思う事もあるのだけれど。
でも、もし本当に自分自身がやらなければならない「使命」があるのだとしたら、きっとどのような困難があったとしても、必ず道は開けるものと確信している。


先日、同じ病棟の若い看護助手の女の子が、私の苦境を見かねてお守りを買って来て私にプレゼントしてくれた。
本当に、救われる思いがした。
今度何か美味しいスウィーツでもお礼に、同じ夜勤勤務の時に持って行ってあげようと思っている(笑)

本当に、久し振りに、パソコンを開く気にもならん日々が続いた。
でも、その方が良い時もあるな、と実感した。


さて、勉強勉強♪



リミット

昨日の夜、余りの疲労の限界と精神的ストレスから、プロデューサーに電話した。
泣きながら、電話した。
もう、これ以上の勉強を続けるのは無理なのではないか、と。
楽譜もCDも買いに行く体力も無い、時間が無駄に過ぎて行ってしまうのが、悔しくて悔しくて仕方が無い、と。
今以上の事は、自分にはもう何もかもが無理なのではないか、と。
プロデューサーは随分驚いていたのだが、

「明日来なさいよ。話しようよ」

と言って下さったので、泣きながらも少し気持ちが落ち着いたので、電話を終わった。
取り敢えずスタジオもレンタルしてしまったので練習を休む訳にもいかず、いつもの通り、しこたま睡眠薬を飲んで眠ろうと努力したが、やはりいつもの勤務時間の午前2時〜5時は、眠る事が出来なかった。


今日は午後1時まで寝て、午後2時にギャラリーカフェに行き、¥2000分の新しい楽譜のコピーの製本を行った。
プロデューサーに、午後4時からのスタジオ練習の後、午後7時過ぎにもう一度来店する事を伝えて、スタジオへ向かった。
6月のヤンクミ一座の演奏会のクレオパトラのアリア5曲の練習の他に、9月に予定しているウィーンでのレッスンに持って行く曲、今年12月のシューマンのリサイタル11曲、どれも殆ど中途半端な状態。それもこれも、親父の病気のお陰様で夜勤生活の不眠と疲労の賜物。だからと言って自分自身やると決めた以上は、何とか間に合うように調整していかなければならない。

まず、ウィーンのレッスンに持って行く曲を変更した。
ベートーベンのイタリア語のテキストの歌曲2曲は、中止。その代わり、以前レッスンを受けた事があったり演奏会本番に乗せた事のあるモーツァルトの歌曲を幾つか手直し練習する事に決めた。
その他には、今年12月リサイタル予定のシューマンの歌曲を幾つかウィーンでレッスンして頂く可能性も考慮する事とした。
これは、先日、谷岡先生と一緒に決定した重要事項に大きく由来する。


今日はまず、ヤンクミ一座で歌うクレオパトラのアリア5曲の練習から開始。
久しぶりのクレオパトラのアリアで、前回のミルヒー先生のレッスンで、すっかり体の重心のポジションが上がり気味になってしまっていたので、新しく歌うアリア1曲を最初から母音のみで発声練習からやり直した。前回のミルヒー先生のレッスンからは既に6日も経過してしまっているのだが、やはり、今迄積み重ねて来たものの蓄積があるのだろうか、身体的疲労のためかかなり発声は硬く細く響きがちだったが、体の重心の下と頭の上のポジションの感覚は意外にすぐに戻す事が出来た。非常に疲れているので、どちらかというと声を出してしまい気味だったが喉が疲れる事も痛む事も無く、程々に休憩しながらクレオパトラのアリアを練習する事が出来た。しかし、やはり最も難しかったのが「Se, pieta」のレチタティーヴォ部分。特に最初から中間にかけてのフォルテのバランスが悪かった。後半のピアニッシモは、パミーナの練習の影響もあってか非常に良いカンジに歌えていたと思われるのだが、今後の大きな課題である。

クレオパトラを一通り練習した後は、今年12月にリサイタル予定のシューマンの歌曲を4曲練習した。何故4曲かというと、時間が無かったから。
ドイツリートは、イタリアオペラ程の力強さやら声量は不必要なので、取り敢えずテンポとブレスの再確認を時間ギリまで行い、3時間のスタジオ練習を終えた。


スタジオ練習が終了してからその足で、ギャラリーカフェに向かった。
到着するとすぐに社長がプロデューサーを呼んで下さった。
珈琲を飲みながら、プロデューサーが一言、切り出した。

「親父さんの事も大変で、夜勤も多くて、普通の人よりも何倍も大変な事をやっているんだよ。でも、自分でやると決めた事だから、我慢するしか無いし、乗り越えるしか無いよ。多分、自分でもそれを承知で新しい事を始めようと思ったんでしょう。あなた位頑張って勉強するから、Y先生もピアノ伴奏してくださるんだし。確かに、今迄がギリギリの状態で歌って来たんだと思う。そこで新しい事を始めようとして、体が悲鳴を挙げたんじゃないの?もう少し、自分の体を労わってあげなきゃ。自分の心だけでなく、自分の体にも頑張った御褒美をあげないと、それでなくてももう若くないんだから、体が悲鳴を挙げても仕方が無いよ」

と、指摘された。
流石、芸術家であるプロデューサー。仰る通り。
今迄の勉強だって練習だってレッスンだって、演奏会本番だって、いつも自分ではMAXのギリ状態でいつも挑んで来たと思う。そして今回新たに始める勉強は、今迄の何倍もの勉強と練習を追加しなければならない事なのである。
しかも、親父のために、夜勤専門勤務。
これでは、体も悲鳴を挙げても当然だろうよ。
私は、プロデューサーに言った。

「今の事もこれからの事も、自分には出来る、という事は判っている。でも、体が動かない」

私の言葉を聞いたプロデューサーが、一言アドバイスしてくれた。

「銭湯か、近場の温泉に行っておいで。ど〜せ丸一日何もしないで休めって言ったって、あなたは無理でしょ?だったら、何にも持たないで広〜い御風呂に一人っきりでどっぷり浸かっていると、頭の中の沢山の考えなきゃならない事は、風呂入って帰った後にしようって思えるから。私もね、年に2〜3回そうするのよ。良く眠れるし、疲れも取れるわよ。家の風呂じゃ駄目なのよね。広〜いお風呂じゃなきゃね。お酒のんで、友達と騒いで、音楽で進歩して心に御褒美が幾らあったとしても、ちゃんと体にも御褒美あげないと駄目だよ。ちゃんと休んで自分の体を労わってあげなかったから、今回体が悲鳴を挙げたんだよ。一日とは言わないから、半日でもちゃんと自分の体にも御褒美あげないとね。自分の体に、今迄ゴメンなさいねって言いながらお風呂に浸かるとね、自分の体が本当に喜んでくれるのが判るわよ!!!兎に角、今の状況でどうしたら自分のやりたい事が出来るのか、可能なのか、対処していいく事しか無いのよね」

ああ、そうか、そういう事なのか、と妙に納得した。
そうだよな、もう大して若くも無いし。
去年親父が脳出血でぶっ倒れてから、ほぼ休んでいない。疲労困憊で練習出来ない事はあったけど。
自宅にいる時は、CDでもDVDでも、ほぼかけっ放しだし。
超人的なスケジュールで仕事してるし。普通、やらねえぇよな、6日連続夜勤、3当直。
しかも、秒等での業務は、病棟課長&病棟主任代理、リーダー業務、新人教育、事故防止委員会、そしてお腹一杯ごっそ〜さんの、連続夜勤。

例え、決して、それでも、どんな事があっても、休日は、絶対に練習やレッスンを休みたくない。
喘息発作を起こしていない限りは、何が何でも練習する。これは絶対に変えないし、譲らない。
演奏会本番の舞台の上で、練習不足を後悔するような、無様で恥ずかしい惨めな真似だけは、絶対に死んでもしたくない。

とゆ〜事で、明後日の夜勤明けで、近所の温泉に行く事にした。
効果は、後日プロデューサーに報告するという事になった(笑)


新しい、大きな事を始めるって、ホントに大変だわ。

苛酷な運命に涙を流し

本日、今月の6日連続夜勤(3連続当直)の1クール終了。
途中、夜勤中2日目の朝4時、仕事中に喘息発作勃発、多量の内服と規定量の3〜4倍の吸入薬を使用したため仕事中の副作用が激しかった。帰宅してからは、ステロイド剤の副作用で夜勤明けにも拘わらず、全く眠る事が出来なかった。

6日連続夜勤の合間に、せめて楽譜くらいは買いに行きたいと考えていた。
谷岡先生と決定した新しい重要事項の開始のために、山ほどの楽譜とCDを購入しに行かなければならない。今現在所有している楽譜のコピー代金、自分用と先生用の楽譜のコピーだけで¥2000を超えた。
これでもまだ、今後私が購入し揃えなければならない楽譜の1/3程しか無い。これから、この¥2000以上かかったコピー楽譜をきちんと製本して先生方にお渡しして、自分の楽譜はこれからは外国語辞書との格闘になる。楽譜もCDも、買いに出掛けられる時間も体力も精神力も、無い。

もう6日も声を出していない。今月25日には、ヤンクミとクレオパトラの初合わせがあるというのに。今月は看護師不足で、6日間連続夜勤が後3クールあり、しかも今月8日間の休日が1日減らされている。満足な練習も全く出来ていない。辛うじて、せんねん灸で、風邪だけはひかずに堪えているカンジ。

先月末に、脳出血で倒れた親父が青森市内の老人保健施設に転院した。転院の手続きやら事後処理で、夜勤明けで帰宅すると、連日連日、容赦無く電話が掛かって来る。
夜勤勤務は、相変わらず手術続き。先月の支払いにも、余りの疲労でまだ銀行に行けていない。
今月は、親父の年金が入金される月なので、日本橋の銀行を梯子しにまた夜勤明けで日本橋まで行かなければならない。それでなくても今月は休日が減らされている。貴重な休日は、全てスタジオ練習に充てなければならない。
明日は、昼頃起きられたら、ギャラリーカフェで楽譜作りをしてから、夕方3時間のスタジオ練習に出掛ける。この6日連続夜勤で、声が出るだろうか。
クレオパトラの練習が、出来るだろうか。

もう、本当に自分はこれ以上音楽の勉強を続けて行けるのだろうか、本当に苦しくて悲しくて仕方が無い。
いっその事、さっさと自殺でもしてしまった方が、余程楽なのではないかと呆れている。自殺なんて、超カンタン♪♪♪何せ、私はその道のプロだしいぃ、他人には教えないけど自分ではいつでも実行可能♪♪♪
どうせ、絶対に、今の私の苦しみを理解出来るような御大層な状況の「他人」なんか、存在しない。
しかも、これらを総て私一人の力で乗り切り、対処し、解決していかなければならない。
誰も助けてくれない。
私を助けられる人間なんざ、存在し無い。
無いものをアテにする程、そこまで愚かでは無い。

何だか、本当に疲れ果ててしまった。
クレオパトラですら「苛酷な運命に涙を流し」とヘンデルが作ってくれた歌を歌っているのだから、私だって少し位涙を流したって、別に構わないだろう。

人生、お気楽で能天気な人間には、この私のブログ、見て貰いたくない。
至極、非常に、反吐が出る程、不愉快だ。

久しぶりのレッスン

昨日は、約3ヵ月振りのミルヒー先生のレッスン。
昼12時に目覚ましを2つ掛けて、ようやく午後2時起床、スタバで2時間ウィーナーリートの楽譜を仕上げてから、18:30に都内スタジオに向かった。

ミルヒー先生に、去年12月のヘンデルのリサイタルを簡単に報告、親父の状況を簡単に報告。
レッスンに入って、発声は悪く無いと言われた。

まず、ヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」のクレオパトラのアリアのレッスンから。
重心と下のポジションが上がり過ぎていると指摘された。母音のみでメロディを歌い、修正。

次に、モーツァルト「コジ・ファン・トゥッティ」フィオルデリージのアリアのレッスン。
ミルヒー先生は御自身の楽譜をお持ちになったのだが、私がレチタティーヴォから勉強して来たと話すと、かなり驚かれていた。
私が一通りレチタティーヴォを歌って見たら、

「レチタティーヴォ、あった方が格好いいわね!!!」

との事(笑)早速アリアのレッスンに入ったら、やはり重心をもっと低く取る事と、ポジションをもっと下げるように指摘された。
私が最も神経質に練習した、アリアの後半部分のアジリダの部分は、一切修正されなくって、何だかちょっとビックリした(笑)

取り敢えず、フィオルデリージのアリアは「イケるわよ!!!」と評価されたので、取り敢えず演奏会本番で歌う予定は無いが、勉強は続けて行けそうだ。
今月25日には、ヤンクミとのクレオパトラ初合わせもあるので、今月のレッスンはもう無い。後は、6日連続夜勤が今月3回あるので、もう自己練習しか出来ない。



それと、先日、谷岡先生と決定した重要事項を実行開始する事になったので、今は一日48時間あっても間に合わない位、もっともっと時間が幾らあっても足りない位に、非常に忙しい。
くだらない事には、構っていられない。



多忙と激務

日勤と夜勤で連続勤務で疲れて、朝が起きられない。特に昨日もまた、夜勤への申し送りが終了した直後に急変患者が出た。内科の看護師だったのだが、まだ2年目の看護師では夜勤の看護は無理、という事で、整形外科と内科を併用で夜勤中看護しなければならなかった。夕方に、血圧60〜70台、意識レベルjは反応無し。流石にゲンナリした。
まともに休憩も取らず看護の甲斐あってか、急変患者さんは、夜中過ぎには意識を少しだけ回復し、血圧は非常に低かったのだが、どうにか日勤者に申し送りをして、夜勤を終える事が出来た。


新年度で人員の大幅な不足のため、病棟課長が4月のシフト表を作成し終えたのが3月29日(爆死)
夜勤の仕事の合間にミルヒーレッスンにメールを送り、何とか御都合を付けてくださったミルヒー先生から、2日にレッスンを受けられる事となった。本当に去年の年末のヘンデルのリサイタルから数えて、すでに3ヵ月以上も経過している。このような状況でも、レッスンを受けてくださるミルヒー先生には、どのような言葉であっても感謝は言い尽くせない位である。


今日は、昨日の夕方急変重症患者の熱や血圧や脈や酸素や尿量や・・・・・兎に角1時間おきに測定していたので、その重度の疲労もあり、午後2時起床。
スタジオは、今日は遅い時間しか取れなかったので、夜8時〜11時にスタジオ練習。
体中が痛い。特に、背中全体。いい加減、せんねん灸も効果が薄れて来たのか???それでも何とか無理やり起床して、楽譜と辞書を持ってギャラリーカフェに行くと、何と「臨時休業」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(激鬱)
取り敢えず、隣の駅のスタバで大好きなチャイ・ティー・ラテを呑みながら、ウィーン歌曲の楽譜作りに精を出す。あとちょっとで、去年のウィーンのB先生から私の声に合わせて選んで下さって、是非日本でウィーン歌曲を歌って欲しいと託された楽譜、もう半年近く経過してようやく出来上がりかけている。
別に、怠けていたワケでも無いんだけれどな。こういう状況が長く続く事は、非常に辛いし、心が痛む。


今日は、スタジオで明日ミルヒー先生からレッスンを受けさせて頂く予定のモーツァルト歌劇「コジ・ファン・トゥッティ」のフィオルデリージのアリア「Come scoglio」とヘンデル歌劇「エジプトのジュリアス・シーザー」のクレオパトラ最初のアリア「Non, disperar」を重点的に練習した。

当然、不完全。仕方が無い。練習に充てる時間が圧倒的に減っている上に、練習に使う体力は悲惨な程激減している。
ここで私のやらなければいけない事とは、
「自分が出来る事を精一杯、決して手を抜いたり気を抜いたりしないで、精一杯歌う事」
だけ。だから、今日も本当にその通りの練習をおこなった。
フィオレデリージは、まだまだ追いつかない。楽譜に付いて行くのが精一杯。3点Cは音は当たっているが、雑だし確率も良く無い。音域が1オクターブ以上開いた音を歌わなければならない場合、低音がどうしてブレてしまう。体の使い方が良く無いのか、上下どちらかのポジションが低いのか、頭部内部〜上顎〜下顎の開き方がまだまだ不足しているのか、その調整を明日のミルヒー先生とのレッスンで確実に行わなければならない。
クレオパトラのアリアは、流れと自分自身が歌いたいという方向性や指向性もあるものの、やはり重度の疲労のせいか歌唱の安定感に乏しい場合が多い。それに、これも疲労のため体の動きが悪くブレスが浅くなりがちなのだろう、おもったよりもブレスが続かない。
特に、クレオパトラのアリアに関しては、今年6月にヤンクミ一座との演奏会がある。しかも、ヤンクミとのクレオパトラの初ピアノ合わせが、今月末に決まった。
それまでには、もっともっとクレオパトラの完成度を上げなければならない。
クレオパトラのアリアは、歌唱の流れ的には大方掴みかけてはいるのだが、やはりバロック・オペラの丁寧さや軽やかさや、クレオパトラがトロメーオを小馬鹿にした尊大で明るい表情が、中々出せないでいる。

まあ、当然か・・・・・・・・・・(爆死)

特に今月から、6日間連続夜勤が3クールもある。
恐らく、ヤンクミとの初ピアノ合わせまでミルヒー先生とレッスンするのは明日しかない。
無論、9月のウィーンでのレッスン曲、12月のシューマン・リサイタル曲11曲、全て平均して練習・勉強・レッスンに
取り組んで行かなければならない。



しかも、先日バッハとパミーナを歌った演奏会直前のレッスンで、谷岡先生と長時間話し合い非常に重要な事を、私と谷岡先生の二人で決めた。本当に新しい私自身の、これからの本当に本当にとってもとっても高い、私自身だけの新たな目標。
演奏会直前であるにも拘わらず、谷岡先生に多くのお時間を費やさせてしまった、私の今後の大いなる課題。
そして、これから今の何倍も勉強して練習してレッスンして行かなければならない。
他人の事になんか、構っている余地は、もう今の私には、微塵も存在しない。
下らない、私の人生にとって大切であると思われる以外の余計な煩わしい人間関係は、大幅に削減して行く必要性がより高くなった。
自分自身に十分な時間とエネルギーを使うという事は、即ちそういう事である。
これからの、私の余りにも大きすぎる課題と目標に立ち向かい、努力、勉強、精進、歌い続けて行くために、より少ない私の持てる時間を、最大限有効に、最小限の労力で、頑張って行かなければならない。


最近は、余りにも疲労が強い時には、パソコンを開く事さえ億劫になる。
でも、きちんと自分の勉強・練習・レッスンの記録だけは、残して行かなければならい。それが私のブログの大切な目的だから。

では、明日のレッスンに備えて、寝る。
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