今日、久しぶりの谷岡先生のレッスンだった。ハリセン先生はお忙しいらしく私と入れ違いでお出かけになられた。先生方もお忙しく最近レッスンが開いてしまった。まず草津のご報告から。ベーレンス氏の事などセミナーの様子を簡単に報告した。谷岡先生いわく『今はネット社会ですぐ評判が広まるから、どんなレベルの人が受講しに来ても丁寧に指導してくれる』らしい。谷岡先生の話で最も驚いたのが今は亡きシュワルツコップのぶったまげるお話。海外のセミナーでシュワルツコップは、参加費用をちゃっかり頂いておきながら東洋人はレッスン拒否、一曲も歌わせなかったという有名な話らしい。その後、今年12月の演奏会中止とウチの近所のギャラリーカフェの事を話して今後の演奏活動はそのギャラリーカフェを基盤に行いたい事、ウィーンに行く前に一度本番をやっておきたい事、ギャラリーカフェで歌いたい曲のリスト等を説明した。突然の予定変更に谷岡先生も相当驚いていたのだが、私がもう歌う曲まで十数曲リストアップして行くというかなり有無を言わせない展開に若干引き気味ながらも話しを聞いて下さったので、取り敢えずリストアップした曲を十曲程度歌ってみた。
候補の曲はベートーベン2曲とシューベルト8曲。40〜50分程度でMCも入れる。余り知られていない曲は自分が歌いたくてもなるべく省き、早い話しが有名な良く知られた曲をメインにした。
ベートーベン歌曲【我汝を愛する】歌劇フィデリオからマルツェリーネのアリア【もしも私があなたと結婚できたら】シューベルト歌曲【野薔薇】【鱒】【月に寄せる】【湖上にて】【トゥーレの王】【糸を紡ぐグレートヒェン】【菩提樹】【セレナーデ】全て歌うのか増減するのか差し替えるのかと、曲順は谷岡先生とのご相談次第という事でレッスン開始した。取り敢えず谷岡先生にみて頂いた事の無い5曲【野薔薇】【鱒】【トゥーレの王】【菩提樹】【セレナーデ】を聴いて貰った。やはり名曲は難しい。何が難しいかって、余裕で歌えないといけないから余計に難しい。一通り歌って谷岡先生は『野薔薇は高声用から中声用に音を下げて、野薔薇・鱒・トゥーレの王の3曲はもっともっと歌い込んで上達次第』で許可が出た。野薔薇や鱒は曲の物語性も強くパフォーマンスとしても他の曲より一段階必要な曲でなお且つ名曲だ。ただ、谷岡先生いわく『聴く方はこれらの曲があった方が嬉しい』との事で、選曲は今後の努力次第になった。