昨日、今年最後のスタジオ練習終了。明日から4日間は夜勤で年明けまで1週間以上も声出し出来ない。しかしまだ9曲全て暗譜出来ていないから今後は次のスタジオ練習までに9曲全て暗譜しなければならない。来年初レッスンとピアニストとの合わせの時は必ず楽譜を外していなければならない。今まで一番多くて6曲暗譜したが、流石に9曲は多い。特に厄介な事に今回の9曲中、有節歌曲が3曲ある。全てゲーテ詩。暗譜に一番苦労しているのがこの3曲の有節歌曲である。その上9曲のうち5曲が名曲である。谷岡先生からも散々注意されたのだが《名曲は余裕を持って歌う》のが必須である。ようやく発声が少しづつ追い付いて来た???かな???先日、追い撃ちをかけられる出来事があった。来年末に予定しているヘンデルのリサイタルにピアノ伴奏をお願いしていたオクレール先生に改めて連絡したが中々お返事がなかったので再度ご連絡した。オクレール先生いわく、
『大体にしてヘンデル10曲も歌う必要あるの?依頼するなら曲目と日時が確実になってから依頼するのが常識。前回のヴェルディの時は(ミルヒー)先生がいたから僕も余り言わなかったけど、今度はもっと厳しい事言わせて貰うから、そのつもりでね』
思わず電話の前で泣いた。勿論、今のこの厳しい現状を作り出したのは誰でも無い自分だし、オクレール先生の仰せはごもっとも。それでも本当に落ち込んだ。無論、ヴェルディを歌った時のままではいけない事は充分に認識している。だからこそ、今年6月にヴェルディを歌った時にどんなに褒められても見直されても飽くまで決して成功体験とせずに全て白紙に戻して一から練習している。だからこそ、今の自分の発声では困難だと判断したからこそ「椿姫」「リゴレット」を先延ばしにして敢えてヘンデルでベルカントを勉強し直す事に決めた。取り敢えず、ヘンデルで歌いたい10曲も勉強してミルヒー先生に許可を頂いた。これと並行して2月のリサイタル9曲とウィーン行きの準備、私に出来る事は出来る限り精一杯努力しているつもり。が、人間努力が全て認められて評価される事なんか有り得ない。だからどんなに辛くても現実が厳しくても、自分が好きで歌っている以上は涙を飲むしか無いんだな。
何だか今年の締め括りがこれでは本当に来年が思いやられる(超苦笑)
オクレール先生の一言で、ヘンデルのリサイタルは愚かベートーベン&シューベルトの初リサイタル、それ以上にウィーン行きもかなり不安になっている。