流石にウィーン国立歌劇場での低血糖がかなり辛かったので、朝は日本から持参したレトルトのご飯と梅と味噌汁を食べた。今日のレッスンは2つとも午後からだったので早めに朝食を摂れば問題無いかな、と(笑)午前中はペンションでゆっくり過ごしながら、明日はお昼の飛行機で日本に帰国するので多少荷物の整理をした。お土産のチョコレートやドレスをトランクにしまったり。レッスンの2時間前位にペンションを出てカフェに行き楽譜のチェックをした。今日レッスンで歌うのはいずれも難曲や大曲ばかり。しかもB先生にレッスンを受ける予定のシューベルト【こびと】は演奏会本番には乗せた事が無い。恐らく昨日のB先生の驚き様を見ても、楽しみにされているのかもと思うとかなり不安。今日は迷わずN先生&M先生のオフィスに到着(苦笑)早速レッスン。まず発声から。毎度の事なのだが発声に余計な力が入り過ぎている事を指摘される。特に前胸部から両肩に力が入り過ぎているため息の流れが止まっていると連日のように同じ指摘を受けている。自分で自分自身にウンザリする。それでも先生方の根気強い御指導に自分が投げやりになる訳にはいかない。でも自分自身で息を流すという事が良く分かっていない。
M先生から、
『あなたは声を出す時に考え過ぎて自分で声の流れを止めているの!』
と指摘された。しかし私自身今までも色々な先生方から発声だけでも数え切れない指摘やお叱りを受けて来た。「日本で受けて来た今までのレッスンでは、声を出す準備が遅い、体の支えのポジションやブレスのタイミングや子音のアウフタクトなど、声を出すだけでも余りにも色々な事を考えて準備しなければならなかった」という事を説明した。するとM先生が、『あなたはもう最初にレッスンを受け始めた時の段階はクリアしているのだから、今は次の段階の違う事をやるのよ!』
と力説された(笑)N先生からも、
『体やブレスの事を余り考え過ぎないように声を出して下さい』
と言われた。余り考え無いように声を出さなきゃ、と思えば思う程体に力が入るというか考え過ぎて体が動かなくなる。その時、窓の外が真っ白になっていた。いきなり雪が降り出した。びっくりして窓の外の雪を眺めがら発声していたらN先生から、
『美しいです。OK』
と言われた。体を動かしながら発声したら、下の声がCesまで出たらしい。私は本当はメゾソプラノなんじゃあないのかな?とマジで考えたが、違うとゆ〜ものは仕方が無い(苦笑)