レッスン3日目の夜、本当ならウィーン楽友協会にコンサートを聴きに行く予定だったのだが、この3日間のレッスンの事を少し考えたかったのでペンションへ戻る事にした。夕食はペンションでとるので、帰り道でM先生オススメの焼きソーセージ屋さんで全種類の焼きソーセージを1本づつ買って、楽譜屋さんへ向かった。取り敢えずバッハ【シュメッリ歌曲集】の楽譜だけでも購入して帰りたかった。私が楽譜屋さんに入ると昨日楽譜を探してくれたお兄さんがちょこっと気にしていたが、余り誰かに頼らないで分からないなら分からないなりに自分自身できちんと探したかった。だが、日本の青山のカワイ楽器の3分の1くらいのスペースなのに楽譜の在庫数はかなりあった。今日は別に急がないのでゆっくり探す事にした。バッハ【シュメッリ歌曲集】の楽譜は見つかったのだが【アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳】の低声用が見つからない。原典版が高声なので難しいのかな?困ってあちこち探し回っていたら、店員さんでとっても美人のお姉さんが、
『Can I help you?』
と話しかけてくれた。う〜ん、ウィーンでもやはり美人さんに声をかけられるのは悪い気はしないな〜♪いやいや、そうじゃなくて、楽譜。
美人の店員さんの話ではどうやらバッハ【シュメッリ歌曲集】の中に【Bist du bei mir】も入っているはずらしかったのだが入っていなかった事と私は【Bist du bei mir】のメゾソプラノ用楽譜を探していた。だから美人の店員さんに話したら、英語で、
『バッハは高声用か低声用しかないですよ』
と教えて貰った。超恥ずかし〜(号泣)美人さんに醜態を曝してしまった・・・(涙)それで美人の店員さんがバッハ【Bist du bei mir】のピースを探して持って来てくれた。美人の店員さん万歳♪
とゆ〜ワケでペンションに戻ってから、テトラパックのワインで焼きソーセージとオリーブのマリネを流し込みながら色々と考えたり振り返ったりしていた。
私はシューベルト【こびと】の王妃に対する憎しみや悲しみを表現したかったのだが、自分自身の思い込みに気付いてかなり凹んだ。もしB先生の提示通り、こびとが自分自身の意思では無いのに王妃を殺さなければならなかったのだとしたら、こびとの悲しみや絶望は如何ばかりだったか。私はこびとの王妃に対する憎しみや悲しみでは無く寧ろ《愛》を歌わなければならなかったのではないのだろうか?現代の世の中だからこそ遺伝的障害を抱えている人々も人権を得ている。