今日は谷岡先生のレッスンだった。ウィーンから帰国して初めてドイツ歌曲のレッスンを受けた。前回は谷岡先生にウィーンでの御報告だけだった事、レパートリーの事で凹んだり悩んだりでドイツ歌曲を歌っていなかったのだが、自分自身の気持ちやスタンスにようやく整理がついてふっ切れたので谷岡先生のレッスンを受ける事が出来た。今日のレッスンは、ウィーンでレッスンを受けて来たシューベルト歌曲で7月に千葉の演奏会で歌う予定の4曲。シューベルト【野薔薇】【菩提樹】【トゥーレの王】【こびと】をレッスンして頂いた。まず発声から。体の力を抜く事以外は殆ど指摘は受けなかった(笑)発声練習のバリエーションとして谷岡先生がウィーンのN先生がレッスンしてくれた幾つかで歌ったが、谷岡先生はウィーンでかなり長い間N先生からレッスンを受けていたので、これから発声のバリエーションを増やして難易度を上げて行きましょうという話になった。低音は1点下のEから高音は3点Cまでかなり楽に出た。発声は私自身の思い込みだけでは無く確実にウィーンで得たものがあった事が解って少しホッとした(苦笑)すぐ曲に入った。まず【野薔薇】から歌ったが、ウィーンでB先生に習った通りに歌った。
テンポやリズムはかなり揺らしたが、ウィーンで習って来た事がどのような事だったのかを谷岡先生に一番分かって欲しかったので、そのまま歌った。谷岡先生はかなり驚いていた。
『歌詞が、ドイツ語が以前とは違う。やっぱりネイティブのドイツ語を聴いてきたせいだと思うけど、歌詞がきちんと解る。それにフレーズがきちんと繋がっている。綺麗に聴こえる』
との事だった。たった4日間のウィーンのレッスンで、これ程までに変わるものなのだろうか?【野薔薇】を聴いた谷岡先生は笑いながら、
『あんまりいじられたくないかな?』
と聞いたが、私自身そんな気持ちは無くウィーンでレッスンして来た事をこれからどうやって自分自身の確かなものにして行くかが課題である事は言うまでもなかったので、谷岡先生に改めてどのように修正して行くべきかお願いした。谷岡先生に指摘された事は、ピアノ伴奏の表記に対して歌がどのように解釈して行くのかという事だった。ピアノ伴奏がクレッシェンドして行く部分が微妙に違う。女声の場合、高音域になれば自然に声量がフォルテになりやすいので、それをピアノ伴奏と併せてどのように取入れて効果的な表現に繋げて行くのか、谷岡先生はそう言った。