昨日、ハリセン先生&谷岡先生のお教室演奏会が終わって打ち上げの時の事だった。ハリセン先生のお教室の方々はモーツァルトが好きな方々が多い。私が今年3月にウィーンへ行ってレッスンを受けて来た話をしていた。そこでウィーンの先生からモーツァルトの課題を沢山出された話になった。私自身こんなにモーツァルトの課題が多い事や勉強する役柄が多い事、また自分自身が考えていたレパートリーとは違う事が多い事など、やはりモーツァルト好きな方々に聞いて欲しいという気持ちもあった。2回ほど一緒にモーツァルトのオペラのアンサンブルを歌って下さった方もいたので、また来年一緒にアンサンブルをお願いしたいと思った。そこで私がウィーンでN先生からモーツァルト【魔笛】のパミーナを是非勉強するように指摘された話をした。中には今日の演奏会で初めて私の歌声を聞かれた方々も多かったのだが、皆さん口々に言われた事が、
『パミーナは(声が)違うんじゃないの?』
という事だった。自分自身、そうした指摘はされるだろう事は考えていたが、こうも皆さんに口を揃えて同じ事を言われると流石にやり切れない思いが強くなった。もちろん日本の認識とヨーロッパの認識がかなり違う事は書いた。
私自身だってウィーンに行く以前はパミーナを勉強しようなどとは考えた事もなかったし、今までレッスンを受けた先生にパミーナを勉強するべきなどという事を勧められた事もなかった。特にモーツァルトが大好きな方々が集まっているのだから皆さんの反応も当然だと思う。少なくとも私のシューベルト中声用キー【トゥーレの王】を聴いてパミーナを勧める人はまずいないだろう。それは自分自身が一番身に染みて良く認識している。私だって自分と同じような声質のソプラノだったら間違ってもパミーナを聴いてみたいなどとは思わない。もっと違う役を歌えばいいのに、と考えるだろう。ちなみに今日の演奏会では私よりも少し若いくらいの綺麗な可愛い声のソプラノの方がいて、モーツァルト【コジ・ファン・トッテ】のデスピーナのアリアと【フィガロの結婚】のスザンナと伯爵のアンサンブルを歌っていた。私はウィーンの先生からスザンナも勉強するよう勧められた話をしたが、今日のような演奏会で声を聴き比べれば一目瞭然だろう。それでも幾らパミーナは違うと言われても、ウィーンのレッスンに行くために勉強しなくてはならない。でもここまではっきり違うと言われたら人前でパミーナを歌う必要があるのか。