この事はまだ谷岡先生にも話していない。ウィーンでN先生にドンナ・アンナは声質が違うからレパートリーにはならないと指摘されてしまったが、私はどうしてもドンナ・アンナを勉強したい。ハッキリ言ってドンナ・アンナが歌えるなら、ツェルリーナもスザンナも歌えなくても構わない。日本ではど〜せ誰も私のツェルリーナもスザンナも聴きたく無いらしい(超苦笑)辛うじて谷岡先生だけが私のパミーナを望んでくれているだけだ。それなら、M先生が来日した時ならN先生に内緒でドンナ・アンナのレッスンを何とかお願いする事は出来ないだろうかと小さな希望を胸にメールでM先生にご相談申し上げたら、何と!!!
『私でお力になれるならば喜んで。でも今年は来日の予定はもう無いので』
との事。別に今年中なんて贅沢は申しません(笑)N先生に内緒で、しかもM先生にドンナ・アンナのレッスンをみて貰えるなんて、それだけでモーツァルトのオペラアリア、どんな曲だってどんなにか辛くても勉強する勇気や元気が湧くというものだ♪今日先程スタジオ4時間練習から戻ってすぐにM先生から返信メールが届いたので、余りの嬉しさにすぐブログを書き始めた。最近、落ち込む事や病気や辛い事が多かったから。

何よりも私自身が一番苦手としているモーツァルトのオペラアリアにこれから取り組まなくてはならない。少なくとも、余りにも逆風ばかりが強いパミーナを勉強して、尚且演奏会本番でいつでも歌えるようにしておかなければならないのだ。わざわざ考えなくとも、今後の紆余曲折や試行錯誤は予測に難く無い。間違い無くこれからこのブログにも愚痴やら泣き事を書き連ねる事になるだろう事はまず間違い無く保証出来る(爆)
でも、N先生からレパートリーにはならないと言われたドンナ・アンナをせめて勉強する道が開けて尚M先生がレッスンして下さるというのだから、落ち込んだり凹んでばかりはいられない。モーツァルトだけでなく、シューベルトや来年リサイタル予定のシューマン、12月リサイタル予定のヘンデル、ウィーンのB先生からのヴィーナーリートなど精一杯頑張って勉強しなければならない。私自身ですらなかなか好きにはなれない私の声を気に入ってくれて認めてくれて育ててくれる人が日本以外に、日本から遠く離れたウィーンにちゃんと存在してくれているのだという喜びと嬉しさと安心感は何ものにも変え難い。モーツァルトを勉強し歌う事は私には大変辛い事も多いだろう、でも何とか頑張りたい。