とゆ〜ワケでクレオパトラのアリア【苛酷な運命に涙を流し】をレチタティーヴォから通して歌ったのだが、一度も止められなかった(爆)ミルヒー先生いわく、
『一番難しくて一番大変な筈のクレオパトラが、一番良かったわ〜♪』
との評価を頂いて、私自身かなり石化状態だった(核爆)今日は他の曲はきちんと前準備していなかったので、リサイタルに歌う予定の他の曲も聞かれたのだが今日はここまででお願い申し上げた。しかし、余りにもレッスンがスムーズに進んで時間が余ってしまったので今一番苦労している【リナルド】のアリア《私を泣かせてください》のアルトのキーをもう一度レッスンして頂いた。とにかく音域が低いので響かせる発声に慣れなければならない。体に不必要な力を入れずに息を流れるように発声する事を繰り返し練習した。
とゆ〜事で本日のレッスン終了。ミルヒー先生からは、喘息や喉を痛めたという割にはかなり発声が良くなったと指摘頂いた。この調子でリサイタル本番まで頑張って行きましょうという事で本日のレッスンは無事終了した。
かなりホッと一安心したし、それ以上にとても嬉しい気持ちで一杯だった。最近、本当に苦しい事や辛い事が多く続いたから。

自分の努力如何は別として、12月のリサイタルに向けて多少なりとも蓍が付いた事が大きな安心となった。喉を壊していた時は、一時本当に自分はもう歌えないのではないか、声が出なくなってしまうのではないのかと不安になった。病み上がりなのに、ちゃんと声を出す事が出来ただけでなく以前より進歩上達していたなんて考えもしなかった。やっぱり、千葉での演奏会を喉を痛めながらでも何とか乗り切った事が大きかったのだろうか。100回のレッスンより1回の本番、とは全く言い得て妙だな〜と改めて感じた。特に、クレオパトラのアリアをミルヒー先生のオーダーに最も近い形で歌う事が出来たという事が私自身にとって大いに自信と心の支えになった。これからも12月のリサイタルまで大変な事や辛い事は多くあるだろうけれど、何とか頑張って乗り切って行きたいと改めて思った。
レッスンの最後にミルヒー先生とも話したのだが、曲そのもの難易度やテクニック以上に発声が良くなると歌唱そのものが良くなるんだなあぁ、と思った。やはり歌に関しては発声が非常に重要な割合を占めている。発声がきちんとしていれば、テクニックは後から自ずと付いてくる要素が大きい。その事を強く感じたレッスンだった。