先日のブログにも書いたが、2013年はヴェルディ生誕200年のメモリアルイヤーである。私がまだ声楽のレッスンを始めた頃の一番の目標はヴェルディ【アイーダ】を歌えるようになりたいという事だった。去年は演奏会でヴェルディのオペラアリア【椿姫】から《さようなら、過ぎ去った日々よ》、【オテロ】から《アヴェ・マリア》、【運命の力】から《神よ、平和を与えたまえ》の3曲を本番で歌った。去年はまだまだベルカント発声にはまだまだ不十分でヴェルディのオペラアリアを歌うには未熟だった。それでも2013年のヴェルディのメモリアルイヤーを睨んでヴェルディの勉強を開始するという目的でミルヒー先生にヴェルディの勉強を開始したい旨をお願いしてミルヒー先生と相談してヴェルディのオペラアリアを選曲、去年ようやく生まれて初めてヴェルディのオペラアリアを演奏会本番で歌った。それからまだまだ私自身ヴェルディを歌うにはベルカント発声が不十分である事を改めて反省したが、ミルヒー先生からはヴェルディのオペラアリアに関してはどの曲でもどんな役でも勉強して良いと許可を頂いたので、ベルカント発声をきちんと勉強するために、まずヘンデルのオペラアリアで勉強を始める事にした。

去年の演奏会でヴェルディを歌った結果、聴き手の方々や千葉のヤンクミやアンケートで評価を頂く事が出来たので、2013年のヴェルディのメモリアルイヤーまでに何とか少しでもベルカント発声に近付くために比較的私が歌いやすいヘンデルで今年リサイタルを開く事にした。私は所謂〔ヘンデル歌い〕では無い、とミルヒー先生からも御指摘頂いている。私はバロックや古典を歌う〔天使の声〕では無いが、3年前ミルヒー先生にヘンデルのオペラアリアをレッスンに持って行った時、『悪くないじゃない、歌えてるわ』
と言って頂けたので2年前にヘンデルのオペラアリアを5曲、川崎・千葉のヤンクミの演奏会で歌った。その時も聴き手の方々からヘンデルのアリアについてもかなり評価して頂いた事、またヤンクミからは、
『大化けしたね』
と言って頂いた。ヴェルディのオペラアリアを歌うために確実にベルカント発声を修得するためには恐らくヘンデルが最も効果的だと私自身考えた。だから今年12月のヘンデル・オペラアリアのリサイタルは、ヴェルディのオペラアリアを睨んで確実に発声技術を進歩向上させる事が至上命題となる。例え〔天使の声〕でなくともベルカント発声でヘンデルを歌わなければならない。