先日のミルヒー先生のヘンデルのレッスンで、久しぶりのレッスンにも拘わらず発声がかなり上達したとの事で、取り敢えずヘンデルのオペラアリアに関してはある程度の蓍が付いた。喘息の状態は今一つ不安定なのだがポリープや風邪の喉に関しては落ち着いたので、先日から少しづつ2013年に歌う予定のヴェルディのオペラアリアの選曲を考え始めた。要するに、私自身のヴェルディのオペラアリアのレパートリーを真剣に考え始めた、という事である。私は自分自身歌う残り時間を余り長くは考えていないので、かなり厳選した選曲をしなければならない。しかも、ヴェルディのオペラアリアともなるとかなりドラマティックで重い役になる。ウィーンでは私の声質は〔リリコ〕であるので、ミルヒー先生の許可通りヴェルディのオペラアリアを歌うならウィーンにヴェルディのオペラアリアをレッスンに持って行く事は無いので、とにかくミルヒー先生と御相談しながらヴェルディの選曲を行っていかなければならない。無論、去年歌ったヴェルディのオペラアリアに関してはミルヒー先生的にはOKなので、後は2013年にヴェルディのオペラアリアでリサイタルを開くために他のオペラから幾つか選曲しなければならない。

先日自分でヴェルディのオペラアリアを約7〜8曲セレクトして見た。自分が歌ってみたいヴェルディのアリアともなると軽く15〜16曲になってしまうし、長いアリアともなると20分近い曲もある。それに、とある事情でヴェルディ【椿姫】のヴィオレッタは演奏会本番では一切歌わない事に決めた。と言っても、ヴィオレッタはミルヒー先生やオクレール先生から勉強する事を強く勧められている事もあり、アリアのレッスンはやらなければならない。
そこで私がセレクトした2013年にヴェルディのリサイタルで歌いたいと考えているアリアは、
【アイーダ】から《勝ちて帰れ》《我が故郷》、【運命の力】から《神よ、平和を与え給え》、【オテロ】から《柳の歌〜アヴェ・マリア》、【ドン・カルロ】から《泣かないで、友よ》《世の空しさを知る神よ》《宿命的な授かり物》、【トロヴァトーレ】から《静かな夜だった》《恋は薔薇色の翼に乗って》、【仮面舞踏会】から《死にましょう、一つの慈悲を》、【マクベス】から《消えてしまえ、呪わしい染みよ(狂乱の場)》、【ナブッコ】から《私が見つけた運命の書よ〜いつか晴れの身となり》。
これだけのアリアをリサイタルで全て歌う事は実際は不可能である。