今年一番不幸な一日だったよ〜な・・・・・。
まず、今月は昨日まで夜勤10日とゆ〜事で、ほぼ昼夜逆転の日々で疲労困憊、体は鉛のように重く眠気で生あくびばかり出て物忘れも激しく食欲は無いが酒ばかり呑み、気持ちばかり焦って不眠の日々。
しかも今日はかなり運悪く、ピアニストのオクレール先生との合わせが夕方18:30〜だったのに、発声練習のためのスタジオが12:00から1時間しか取れなかった。発声練習後、オクレール先生が本番会場のギャラリーカフェに到着するまで寝てるワケにもいかず、来年ウィーンのB先生のレッスンに持って行く予定のシューベルトの歌曲5曲を楽譜造りしていた。ドイツ語の日本語訳と発音記号と強弱記号&指示記号を書き込む事5曲。しかもオクレール先生はスケジュールが押してしまったらしく約20分の遅れでギャラリーカフェに到着。今日はもともとギャラリーカフェでのピアノ合わせは社長の御厚意でイレギュラーな事だったので、事前にチョコレートの御礼差し入れを持って行ったのだが、ギリギリ正解だったらしい(虚脱)
昼夜逆転・睡眠不足・疲労困憊・練習時間のズレと、悪循環が重なった。その上、ミルヒー先生からは、
「全部9曲ぶっ通しで歌わないでね!!!!!!!!!!」
と散々言われていたのだが、時間の都合で結局9曲ぶっ通しで歌わなければならなかった。ゴメンなさああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・い。ミルヒー先生(自爆)
とゆ〜ワケで、体にも脳味噌にも声帯にも思いっきり鞭打ったかなりシビアでハードな初ピアノ合わせになってしまった。こんな事なら、楽譜造りはシューベルトの歌曲3曲くらいで止めときゃ良かった・・・と思うのだが、後2曲ベートーベンと3曲ウィーナーリートの楽譜造りが、まだ私を待ち受けているのだ・・・(滝汗)

会場のギャラリーカフェに到着したオクレール先生と、まずピアノの位置の打ち合わせ。オクレール先生はギャラリーの中をくまなく口笛を吹いて歩いた上に私に立ち位置を指定して声を出させた。結局オクレール先生の音響判断の結果、前回のドイツ歌曲のリサイタルの時とほぼ同じピアノ位置に決定した(笑)
予定よりも少し遅れて来たオクレール先生はかなり焦っていたらしい(ように見えた)ので、早速ピアノ合わせに移った。
会場のギャラリーカフェは場所の見た目以上にかなり響きが良い所なので、オクレール先生からは、去年ベッリーニの歌曲&ウェルディのアリアを歌った時よりも、音楽的な事よりも発声的な注意点が多かった。オクレール先生の台詞で一番多かったのが、
「ここは響く場所だから、もっと場所の響きの力を借りて、このホールの響きに助けて貰って、自分で声を抱えてないで声の響きを体から離しなさい」
という事だった。去年は、何か言いたそうな顔をしながらもミルヒー先生の御指導以上の事は余り言わなかったオクレール先生だったが、今年は何言われっかな〜〜〜???と戦々恐々だったが(超苦笑)まあ、発声に関して言うと、これはミルヒー先生にも指摘された事なのだが、普段からミルヒー先生のレッスンも含めて自己練習のスタジオはギャラリーカフェの何十倍も「響かない」スタジオ環境らしい。だから、いざ声や音が響く環境では私は「声を出し過ぎ・押し過ぎ」の傾向になってしまう事はミルヒー先生からも指摘されていたし自分自身良く認識している。それと、疲労困憊の体が自分の思い通りに動かない。これは、今日1年以上振りにピアノ合わせしたオクレール先生には全く言い訳にならない事なので、不幸な現実として目を瞑る(笑)まあ、でもオクレール先生も私が夜勤漬けなのは御存知なので良いと思う。
結局、途中オクレール先生から発声練習も御指導頂いた事と、今日歌った立ち位置がエアコンの真下で風を直撃だった事も手伝い、自分で立ち位置をビミョ〜に調整してはいたのだが、いつもは3時間自己練習していたはずなのに、早くも7曲目から声帯疲労が出始めた。まず低音域の音量が減った。ヤバイな、と思ったがオクレール先生の手綱は緩まなかった。だんだん音程が不安定になって来る、特にアジリダの部分。バロックを歌うならそれ程複雑で超高音域ではなくともアジリダは避けられない。これがバロックや古典の厳しい所以だと考えているし、今後自分が歌って行くレパートリーを考えると今ここで踏ん張って歯を食いしばるしか無い。それでもオクレール先生から、最後に歌ったヘンデル「エジプトのジュリアス・シーザー」のクレオパトラのアリア「苛酷な運命に涙を流し」のアジリダは、
「良く声が回っていたと思うよ」
と言って頂く事が出来た。前回のミルヒー先生のレッスンでは、自分では全く納得がいかずに何度もミルヒー先生にやり直しをお願いして、帰りはあんまし悲しくて呑みながら、次のオクレール先生のピアノ合わせをどうしたら良いのか途方にくれた事もあった。こんなちっちゃな事一つでも、人間これから頑張って行けるもんなんだなあぁ〜と感動した(爆死)
取り敢えず、一番問題になったのはオペラ「リナルド」のリナルドのアリア「愛しい花嫁」だった。まず、歌うテンポが遅すぎる、息が流れていないし回っていない、アタックが弱い、その割にロングブレスだけは良く続く、という貶されてるんだか皮肉なんだか(核爆)とゆ〜事で、もっとテンポとゆ〜か流れをアップした歌い方に慣れるように練習しなければならない。
それから、特にレチタティーヴォに言えるのだが、リズムもテンポも変化に乏しく表情や表現が見えて来ないとゆ〜事。これは、特に「エジプトのジュリアス・シーザー」のクレオパトラに見られる傾向で、やはりDVDなどの映像を勉強しなければならないだろ〜なあぁ・・・と痛感した。
ギャラリーカフェの閉店時間を30分以上も超過して初ピアノ合わせはようやく終了。ギャラリーカフェの社長に只管頭を下げて帰って来た。嗚呼、チョコレート差し入れしといて良かった(号泣)

ちなみに、余談。
ピアニストのオクレール先生は男性なのだが、もともとピアニストしながら合唱団のヴォイス・トレーニングも少し指導していらっしゃると伺っていたのだが、今日ピアノ合わせをしていて私の発声を御指導頂いたのだが、結構なお美しいカウンター・テナーだった(卒倒)声の響きがとっても綺麗!!!私の声なんかよりもよっぽど綺麗!!!余りの綺麗さに自分の声は放っておいてしばし聴き惚れていた。
つくづく、私の声って美しくないなあぁ、良くもまあクラシック歌ってるなあ、いっその事元に戻って、へヴィメタ&ハードロックに戻った方がいいのかなあぁ、と痛感した。

後ほどオクレール先生に「私よりも全然綺麗な声〜♪」とメールしたら・・・・・・・・・・、
「ピアノがヤバいから、ソプラニスタでデビューしようかな???」
と、返信メールが返って来た。

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一人呑み屋で、周囲の不審を買わないように爆笑するのに大変苦労した(猛爆)

確かに、ヘンデルのオペラ「セルセ」の「懐かしい木陰よ」なんか歌ったら、私より断然良いと思う(死)

嗚呼、疲れたけど楽しいピアノ合わせだった♪